よくドイツ人たちが、誉め言葉でつかうのがclever。 これがどうもダメなのだ。
英語ではcleverは必ずしもPositivではない。かなりネガティブな要素も入っている。「こずるい」「世渡り上手(たぶん二枚舌を使うなどして)」などだ。ドイツ人たちはそれを知ってか知らずか、cleverの大安売りで、頭がいい、聡明だ、賢い、すべてをこの英語で表現しようとする。英語使ってる俺って素敵だろ?的なかんじで。
最初にCleverを聞いたころから 感覚的に違和感があったけど、はっきり上記のことを意識し始めてからはドイツ人たちが乱発するcleverという語を聞くたびに むしずが走るのである。
ほかにも、ドイツ語にはintellektuell, klug、smart などいろいろい「賢い」「頭がいい」ということを表現する単語はあるだろうに、なぜcleverが目立つんだ!こずるいこと、如才ない(つまりは人間関係に小器用なこと)という性格、属性を わたしは決して肯定しないし褒めたくもない!!
ひょっとしたら、私の周囲のドイツ人たちは実は本当に「こずるくて世渡り上手」なのが「頭がよくて価値がある」とおもっているかもしれないが・・・・
それはもう人生観の問題なので、さておき。 わたしは言葉のニュアンスを大事にしない人たちが 日本人ドイツ人たち問わずほんと苦手だということがよくわかってきた。言葉とは、考えや感情を表す道具の一種で、目には見えなくてもそれぞれきちんと決まった意味範囲 signifié が言葉には靄のように付随している。ひとつひとつが精巧な部品なのだから、Signifeを見間違わないよう見定めて組み合わせることで できるだけ正確に物事を表わしてほしいい・・・・・。
といっても、どうせそういう言葉なども「流行語」の一つになってまた廃れていくんだろうなあ。乱用されると言葉は大抵そのような運命になる。