残念ですが新型コロナの収束に関してはお先真っ暗です。京都大学の山中伸弥氏も収束には1年以上かかるかも知れないとのコメントをされていました。
病院のベッドを確保するためにPCR検査を積極的にやらなかった事が大失敗であり、全くの裏目に出てしまいました。
「PCR検査を増やすと人々が病院に殺到し人があふれる上に、軽症者でベッドが埋まってしまう。だから限定的にしかやらない」
この考え方が大失敗だったと言えます。
どこが間違っていたかと言うと、
1.「陽性」というお墨付きと「自宅待機」「入院」の指示がない場合、軽症の人たちは必ず出歩くので、陽性だった場合ウィルスをまき散らす。その結果市中感染が激増し結果重傷者の数が多くなり医療崩壊が始まる。
2.「検査を減らして病院のベッドを空けておく」は短期的には達成できても、その後にやって来る状況はPCR検査で病院に人が押しかけるどころではなく、すでに症状の出ている患者が押しかける事になり、より悪い状況を生み出す。
3.検査の体制を充実させることに自分達のエネルギーを使う事は面倒なのでやりたくない。
つまり、国民の行動が全く読めていない上に、目先の事しか考えていない、そして自分は面倒な事をやりたくない。
この大失敗のせいで市中感染が爆発的に増えて来ています。
一方韓国では抑え込みに成功しています。ソウルでのPCR検査数は東京の10倍です。
今になってようやくPCR検査体制を充実させることになりましたが、検査数を増やせば間違いなく感染者数は大幅に増加します。従って、緊急事態宣言を延長せざるを得なくなります。学校の再開も当然出来ないでしょう。
みなさんにおかれましては、そうなる事を前提にお子様の塾や勉強法、家での過ごし方を考えた方が良いでしょう。
SAPIXでは「質問教室」が実施できませんので、電話での質問を受け付けているようです。
さて中学においては学校毎でやり方が違っています。もちろん公立中学校では一部テスト的にICT活用を行っている学校を除くとWEBを使った授業などは行われていません。私立は何らかのWEBを活用した授業なり家庭学習が行われています。
アメリカでのインフルエンザの死者数が1万人を超えている事を引き合いに出して「比べものにならない、世の中騒ぎすぎです」と声を大にして主張していた杉村太蔵氏は正式に謝罪をして欲しいものです。
山中伸弥氏も「自分がインフルエンザで死ぬとは全く思わないが、新型コロナに罹ったら死ぬリスクがある。」と仰っていますし、今は「経済と新型コロナの抑え込みを天秤にかける」時ではありません。
橋下徹氏もつい先日までは以下の様に主張していました。
「今は感染者数に注目しすぎているため、社会活動の抑制がかなり強いです。ここを『死亡者数を抑えればいい』という発想に転換し、医療体制の整備に注力すれば、社会活動を徐々に通常運転に戻すことが可能になります。そこでまた死亡者数が増えてきたら、再度社会活動を抑えればいい。
しかし、山中教授と話した後、この考えが今は正しくないと悟ったようです。
山中氏は5つの提言をしています。
1.今すぐ、より厳しい対策を実施する
2.症状に応じた受け入れ態勢の整備
3.徹底的な検査
4.国民への協力要請と補償…短期間の自粛要請を何度も出すのは却って疲弊する
5.ワクチンと治療薬の開発に資金を投資する
参考:山中伸弥教授による新型コロナウイルス情報発信
《追記》
この記事に対して誤解が多いので少し説明を加えておきます。
私の考えは、
・ PCR検査を限定的にやったことにより、これほど拡散する前に収束出来たものを遅らせてしまった。
・ 「病院にPCR検査をして欲しい人が殺到し医療崩壊する」「PCR検査で陽性の人が多く出てしまうと病院のベッドがいっぱいになり、重症患者を受け入れられなくなるので、軽症の陽性患者を受け入れなくていいように、重症化した患者だけを検査する」という政府の考え方が良くなかった。
・ PCR検査を限定的にしてしまった事で、陽性の人達が街に出歩き、多くの人に移してしまった。
です。
結果的に重症患者が病院から溢れなかったのは、遅まきながら「緊急事態宣言」を出したからであり、緊急事態宣言に基づいた休業要請などを、それぞれの自治体で行ったからに他なりません。PCR検査を限定的にやったからではないのは自明の理です。
PCR検査をもっと早く大々的にやっておけばこれほど広まる前に収束出来た事は間違いない。
またPCR検査をやれるところはいくらでもあるのに依頼していない。つまり政府はハナからやる気が無かったということです。
安倍首相が20000件と言ってから一ヵ月以上が経っても全く数が増えないのはやる気がないからです。
PCR検査を多くやった方がいいか、限定的にやったほうがいいかの議論はすでに決着していて、「多くやった方がいい」という結論が出ています。未だにそれを認めない人たちは往生際が悪いと言うか、負けを認めたくないだけなのです。
日本の感染者数や死亡者数が欧米に比べ少ないのは、PCR検査を限定的にやった事がうまくいったからではありません。むしろ、もっと早くから多くの検査をやっていれば、もっと少なく済んだはず
また、緊急事態宣言を出すのも、とんでもなく遅かったし、中国からの入国者の制限も全然遅すぎた。政府の対策は全く酷いものでした。
さらに厚労相は「37.5度が4日続いたら」をあくまでも目安だった、と言っているのですから、それを理由にPCR検査を拒否した保健所は真摯に謝罪すべきです。謝罪しないなら厚労相に文句を言うべきなのです。
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