かすかな朝日が部屋にこぼれ、愛の曲が流れ、ディスクの上にコーヒーと今日の気持ちをケイタイに書こうとする。……こんな幸せな時間はなかなかないだろう、といつも噛みしめ思う。



「願い」……があるから人は生きているんだと思う。すべて生き物ってそうだろう。



実家に帰るたびに85になる祖母がいつもごちそうを作ってくれる。こんな私のことをいつも気にかけ心配してくれる。…きっと、祖母にとってそれが生きがいになっているんだと思う。



人は生きるために生計の安定を願い、平和な家庭を願い、家族の健康を願い、そしていずれは死が訪れる。



「願い」があるから少しの苦しさも乗り越えられるんだろう。「願い」があるから生きてるんだろう。



現実を見つめればいつも「死」と隣り合わせ。しかし、「願い」があるから生きられるんだろう。夢があるから生きてるんだろう。だから、「現実を見なきゃ」なんて言わないで…。



できる限り苦しみを避けて生きたいから。それも願い。



苦しみにハマって抜け出せなくなったら「死」を考えるようになるから。だから涙で深く願いたい。



だから、みんなで手と手を取り合って生きたい……