少し前ですが、
amazonが遺骨を送るサービスを始めると聞いて、驚いてしまった😮
事業として実施するのは他の会社だけど、遺骨とamazonの組み合わせがなんともシュール。
amazonから専用の段ボール箱を取り寄せて遺骨と書類を入れて送れば、提携するお寺に届く。費用は永代供養料を含めて5万円台。
墓じまいや、納骨堂、樹木葬、海洋散骨といったお墓のあり方の変化がよく話題になります。
どう葬られたいか、という個人(故人)の希望や子孫の負担を踏まえた選択もありますが、引き取り手のない遺骨の行き場所の問題も小さくありません。
今回のサービスは、後者の悩みの受け皿になるのではないでしょうか。
疎遠だった親族や、音信不通の親兄弟など、例えば孤独死したあとの遺骨を引き取っても手厚く葬る意志のないこともあるでしょう。
よく、電車の忘れ物にも遺骨があるとニュースで取り上げられますが、あれ、わざと置いていったんでしょうね。大切な遺骨を本当に置き忘れたままになんかしませんから。
永代供養は、最初は個別の納骨で一定期間後に合祀することが多いですが、このサービスでは最初から合祀、そして地面の上にお骨を乗せるので、一度受け入れたら取り出して他の場所に移すことなく土に還ります。
もちろん、埋葬の証明ももらえるしお参りもできる立派なお寺なので、決していい加減な扱いではないです。
納骨堂や樹木葬でさえ、お金や手続きが負担になる、供養さえしてくれればもっと手をかけずにお墓に入りたい、誰もお参りに来なくてもいい、そんなニーズにぴったりはまりそうです。
全国から宅急便で受け付けるという発想と、お寺との直接の関係無しでOKという気軽さ。
これは、いざ本当に形になると実感しましたが、今でもまだ心の中は驚いています。
さすがにそれはあり得ないだろうと、思いもしなかったから。
これ、殺到してすぐパンクしないかな。場所は取らないから大丈夫か。
全国の自治体で保管している無縁仏の遺骨とか、ここに集まったりして😮
きちんと供養することで後ろめたさがないのも、行政としては渡りに船かもしれません。
いずれにしろ、墓参してくれる人の心配が不要で、どこに眠ろうが場所を問わないなら、本人にも最後を看取る方々にとっても、比較したい埋葬方法のひとつになりそうです。
ではまた。