骨髄移植に理解を ドナーらが体験発表 | 医学部挑戦記 & 医療・Science情報

骨髄移植に理解を ドナーらが体験発表

血液難病の大学生が骨髄バンクのドナー登録を呼び掛けるなど県内でも骨髄移植への関心が高まる中、「県骨髄移植講演会」が11日、高知市本町1丁目の高知商工会館で開かれた。骨髄ドナーや移植経験者の体験発表もあり、約250人の聴講者が理解を深めた。

 ドナー登録を呼び掛けているボランティア団体「県骨髄バンク推進協議会」(依光聖一会長)の主催。

 骨髄移植は、他人の骨髄を患者に移植することで、白血病などの血液難病を治す治療法の一つ。ドナーを管理する骨髄バンクには現在、全国で約23万人が登録しているが、HLA(白血球の型)が一致せず、移植を待ち続ける患者は約3000人に上っている。

 講演会では、高知医療センター血液科の今井利医長がドナー登録から移植までの手順を説明。高知大学医学部血液・呼吸器病態内科の砥谷(とぎたに)和人助手が「骨髄移植の実際」と題して講演した。

 砥谷助手は、骨髄移植の「前処置」として患者に施す放射線治療などはリスクを伴う治療法であると紹介。「(血液難病に対する)新薬の開発など医療は進んでいるが、薬では治療できない患者はいる。やはり骨髄移植が患者の支えになっている」と強調した。

 また、骨髄を提供したドナーや、兄弟間での移植を行った男性が体験談を発表。多くの患者を救うために一人でも多くのドナー登録が必要であることを訴えた。

 聴講者らは「ドナーや患者のリアルな話が聞けてよかった。まだドナー登録はしてないけど、前向きに検討しようかなと思う」「ドナーにとって骨髄移植はやっぱり怖いというのがあるのでは。それを取り除いていかないと駄目だと思う」などとさまざまな感想を話していた。