僕も関わっている「(一社)普久原未来のための事業団」。

戦争や平和を語り継ぐ活動」の一つとして「戦跡の声を聴くビデオ」の作成をしています。

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福岡県北九州市を訪ねました。小倉南区の文化記念公園に嘉代子桜・親子桜があります。この桜は(1945年8月9日)長崎に落とされた原子爆弾と深い関係があります。嘉代子桜とは。長崎市への原子爆弾投下によって亡くなった林嘉代子さんを偲んでお母さんによって植えられた桜です。亡くなった時、嘉代子さんは長崎高等女学校の4年生(15才)でした。学徒報国隊の一員として、三菱兵器製作所茂里町工場(魚雷工場)で働いていましたが、太平洋戦争末期には、この工場が空襲から逃れるために、学校施設に疎開していたのです。そのうちの一つが城山小学校(国民学校)で、嘉代子さんは、そこに従事させられたのです。1945年8月9日も同様でした。そして、その日、プルトニウム型原子爆弾を搭載したB29(愛称ボックスカー)が原子爆弾が長崎に投下されました。実は第一目標地の小倉の視界が悪く、第2目標の長崎に投下されたのです。爆心からわずか500mの場所にあった城山小学校は甚大な被害を受け、152名のうち132名が死亡。その中の一人が嘉代子さんだったのです。お母さんは、「嘉代子と犠牲となった人々の供養のために桜を植えよう」と考え、「ピカドンのあとには草木が生えない」という風評にめげず、「嘉代子や女学生の魂が立派に桜を育ててくれる」と言い切って先生達を説得し1949年に50本の桜が植樹したのです。後に「かよこ桜・親子桜を広める会」が設立され、長崎以外にも植樹活動が普及し、原爆の第一目標地であったここ北九州の文化公園にも植樹されているのです。

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(一社)普久原未来のための事業団(大分県別府市)は戦跡を訪れ、その声なき声を聴く活動をしています。戦争遺跡、軍事遺跡を巡りレポートしています。この動画シリーズはその記録です。平和教育、平和学習にもご利用ください。

 

下記クリックでyoutube動画をご覧いただけます。

 

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戦跡の声を聴く」シリーズはこちらです

 

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