OKSN最高峰タイトル「飛龍戦」。

すべての対局がOKSNの財産です。

その第3期の第一回戦。伊藤くんVS古田くんのムービーをアップしました。

多くの人たちの共有財産になったのです。

 

下記画像クリックでユーチューブムービーを観ることができます。

 

そして、これを本当の宝物にするには、棋譜を並べてみたり、ムービーを再現したりして、

自分なりに分析研究をすることが、必要になります。

 

第12代「永世昇竜」の高木 滉伸君が分析を送ってきてくれました。

下記が、棋譜とその分析です。

どうぞ、みんなも、参考にして研究してみてください!

 

----棋譜(橋本氏)----

▲5六歩 △3四歩
▲5八飛 △6二銀
▲5五歩 △4二玉
▲7六歩 △5二金右
▲4八玉 △3二玉
▲3八玉 △1四歩
▲1六歩 △4二銀
▲2八玉 △8四歩
▲3八銀 △8五歩
▲7七角 △7四歩
▲6八銀 △7三銀
▲5七銀 △6四銀
▲5六銀 △7五歩
▲同歩 △同銀
▲5九角 △7七歩
▲4五銀 △8六歩
▲同歩 △同飛
▲8八歩 △7六銀
▲5六飛 △8八飛成
▲7六飛 △8九龍
▲5八金左 △9九龍
▲7一飛成 △5五角
▲8一龍 △5一銀
▲5六歩 △6四角
▲7七角 △4九龍
▲同銀 △4四香
▲4六桂 △2四桂
▲4四銀 △同歩
▲同角 △3三銀
▲6六角 △4五歩
▲4四香 △4六歩
▲4一香成 △3六桂打
▲同歩 △4七歩成
▲1七玉 △4一玉
▲2二金 △3二金
▲同金 △同玉
▲4四桂 △同銀
▲同角 △3三桂打
▲7二飛 △1五歩
▲5二飛成 △同銀
▲3三角成 △同桂
▲2一銀 △4三玉
▲4四歩 △同玉
▲4五歩 △同玉
▲3七桂打 △同と
▲同桂 △同角成

 

---高木くんの分析----


25手目▲5六銀  やや、危険だった。▲6六銀が自然。
26手目△7五歩  やや、仕掛けるのが早い。△3三銀ぐらいで、仕掛けを見せなが
らゆっくり指したい。
29手目▲5九角  引くようでは、苦しい。▲5四歩と、ぶつけたい。
30手目△7七歩  本譜とは、関係ないが先に△8六歩が、手筋。△6四銀と引いて
千日手含みで指すしかなかった。次に、先手に味のいい手がある。
31手目▲4五銀  チャンスを、逃した。▲5四歩と先にぶつけながら、7七の歩も
とれる。
37手目▲5六飛  なかなかの手。好手。
42手目△9九龍  一本△7八歩成といれると角が使いずらかった。
49手目▲5六歩  歩は、8一に打ちたい。
55手目▲4六桂  桂は、残しておきたい。▲3八銀ぐらいで、受けたい。▲5五銀
もある。
56手目△2四桂  ここに打つなら、先に端を絡めてから勝負したい。
57手目▲4四銀  銀は、渡したくない。▲3四桂で必勝。
63手目▲4四香  怖いが、▲3四桂と跳ねたい。
67手目▲3六同歩 取ると当たりがきつくなる。▲1八玉が、正着。
69手目▲1七玉  ここでこそ、▲5五銀だった。せめて、▲1八玉。

のちに、当たりがきつくなる。
73手目▲3二同金 ▲1七玉のせいで、角を切れない。
75手目▲4四桂  ▲5五桂と打てば、まだ指せていた。
80手目△1五歩  形勢逆転。受けようがない。

以上です。総括すると、序盤で共に小さなミスがありましたが、中盤で振り飛車がう
まい指し回しでリードしたと思います。
途中、勝ちの局面もあったと思いますが、決めきれなかったのが、敗因だと思いま
す。居飛車は、よく我慢したと思います。
古田君は序中盤のかけひき、伊藤君は終盤の寄せが、課題だと思います。
二人に、よろしくお伝えください。

----以上-------

これで、また、磨き合いの和が広がるのです。

すばらしいことだと思います。

ありがとう、高木くん!

 

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