カンタータのコラールについて、歌詞と聖書との関連を調べています。

今日は2番のカンタータです。

原題は
「Ach Gott, vom Himmel sieh darein」です。

ここでは、第1曲と第6曲で用いられてます。



バッハは、このコラールを用いてカンタータの他、オルガンのための編曲としてBWV741を書いているのですが、その楽譜が残念ながら見当たりません💦
なので今回はパッヘルベルが同じコラールを用いて編曲した楽譜を載せます。

(……いきなりパッヘルベルが出てきましたが、この時代はいろんな作曲家がコラールを編曲していました。これからも、もしかしたらいろんな作曲家のコラール編曲の画像載せるかもしれません……😅)


こちら↓パッヘルベルバージョンです。



何となくシンプル…。フゲッタになってます。


さて、コラールの歌詞について。

作詞は、M.ルターです。詩編12による詞です。


1.天より 見そなわし
憐れみたまえ
いかに わずかなる
主に つける 者
みことば 畏れず
信用も 失せ去りぬ 人の子らより

6.み言葉 まもりて
世の けがれを 避け
歩ましめたまえ
主の み旨のまま
神なき 民らは
四方に 満ちみちて
驕りたかぶれば(大村恵美子 訳詞)





参考聖句は

・詩編 12:2‭-‬9 

「主よ、お救いください。 
主の慈しみに生きる人は絶え 
人の子らの中から 
   信仰のある人は消え去りました。  

人は友に向かって偽りを言い 
滑らかな唇、二心をもって話します。  

主よ、すべて滅ぼしてください 
  滑らかな唇と威張って語る舌を。  

彼らは言います。 
『舌によって力を振るおう。 自分の唇は自分のためだ。 わたしたちに主人などはない。』

主は言われます。
『虐げに苦しむ者と 
 呻いている貧しい者のために 
 今、わたしは立ち上がり 
 彼らがあえぎ望む救いを与えよう。』

主の仰せは清い。 
土の炉で七たび練り清めた銀。  

主よ、あなたはその仰せを守り 
この代からとこしえに至るまで 
  わたしたちを見守ってくださいます。  

主に逆らう者は勝手にふるまいます 
人の子らの中に 
  卑しむべきことがもてはやされるこのとき。」
(詩編 12:2‭-‬9 )



……いつの世も、乱れっぷりは同じような感じですねぇ……。