青のオーケストラ Season1 二十一話
ご訪問ありがとうございます。
前回の続きより。
それは夏休みの宿題だった。
枯れてしまった植物を横に龍仁は息子の日記を必死で読んでいた。

慰めの言葉を期待していた一に、
龍仁〈良かったじゃねーか〉

龍仁〈お前が俺と同じ道を歩むのなら、今感じた事を音にしてみろ〉

夜中に覚めた一は楽譜を捲る。
一〈ユーモレスク〉

一〈結局、ドボルザークもホームシックにかかっていたんだな〉

龍仁〈ここはもっと優しく「軽やか」に〉

龍仁〈軽やかにって解るか?〉

龍仁〈・・・〉

龍仁〈来い〉

龍仁〈ハンバーグだ、どんな気分になる?〉

一〈ウキウキする〉
龍仁〈身体で表してみろ〉

龍仁〈それがお前の「軽やか」だ。お前はもっと曲のイメージを明確にしろ〉

一〈俺が真剣になったのはその頃だった〉



龍仁〈ハジメ、お前・・・ヴァイオリンがどうやって音を出すか知ってるか?
振動だ、弦や弓、身体を使って起こした振動がヴァイオリンの中で共鳴し、空気を震わせて俺達の耳に届く。
心にも振れ幅があればある程、より一層表現する音は豊かになる〉


龍仁〈お前はどう弾く?〉

一〈俺は・・・〉

一〈ドボルザークが汽車に揺られているのかも知れない〉

一〈でも、俺は・・・自分の脚で歩いてしまおう〉

一〈あの日の様に冷たくて重い・・・〉


一〈そんな雨の音の・・・〉







一〈お父さん〉


一〈一番ウキウキするのお父さんが帰って来た時なんだ〉



一〈でも大丈夫・・・雨は止むから〉

一〈もう朝か・・・俺・・・こんな音も出せたんだな〉

青野ママ「はい、これお弁当と・・・」
一〈傘ありがと・・・でも大丈夫だと思うよ。じゃ」

鮎川先生「では再テストを行う」

一〈常に平静で居られると言うか、それでいて色んなものに耳を傾けられる。
今迄に無い感覚だ〉

一〈今迄の俺だったら・・・直ぐに戦闘態勢に入っちゃってた感じ〉

一〈でも・・・ここは違う・・・〉




律ちゃん〈もうそろそろ始まったかな?〉

律ちゃん〈これでやっと佐伯との決着が付く訳か?
どう?自信の程は?〉
一〈まぁ・・・何とかなるっしょ〉
律ちゃん〈全然動揺してなかった・・・頑張れ!二人共〉

二人「はぁ・・・」

一「鮎川先生、オーディションの時より威圧感ハンパ無かったよな?」
佐伯君「参ったな・・・今になって君の気持ちが解った気がする」

佐伯君「さっきの演奏、俺の知っている青野君じゃなかった・・・
テスト直前にズルいよ」

佐伯君「ちょっと大人げないんじゃない?」
一「ウルセー、俺は子供だ」
佐伯君「未だ結果が決まった訳じゃないし・・・」

佐伯君「でも、益々演奏会が楽しみになったよ」
一「だな」




鮎川先生「では結果を発表する。表が青野、裏が佐伯。
甲乙つけ難い、どちらも良い演奏だった」

鮎川先生「青野、何か掴めた様だな」

鮎川先生「身近で演奏して来た佐伯が良くか解っているんじゃないか?
お前は演奏前から飲まれていたな」

原田君〈凄かったですね・・・二人の演奏・・・鮎川先生、僕は・・・
この演奏会が終わったら聞く側になるんですね。くやしいなぁ・・・
これからの海幕オケ部に部員としてもう加われないのか・・・〉

鮎川先生〈留年するか?〉
原田君〈えっ?〉

鮎川先生「二人共良く頑張った」

二人「はい」

鮎川先生「それでは「新世界」より第四楽章の合奏練習を始める」

今回は画像が多いですが、一の父龍仁さんですが、正に親バカ。
仕事が終わり次第、一目散に家族も元へ帰宅、奥さん息子を大事にしていた。
そして「お前はどう弾く?」と当時から一を息子ではなく一流の奏者として問い掛ける等、息子の著しい成長を楽しみにしている。
とても浮気をする様な人物では無いし、そんな暇も無いだろう。
又、威張っている様ではあるが得てしてこの人物像は表裏が無い筈。
これは只の遊びか?又は試験管では?というのが私の推測になる。
だって「これでもか」と作者が何気なくシーンを入れているのだ。
奥さんにしたってそうだ。
あれだけの思いをしたら先ず引っ越す。
しかし、引っ越しをしていない。
苗字も変えていないのである。
それにパートを増やしてもここは高級住宅街だろう?
大半が固定資産税で吹っ飛ぶぞ・・・
「余計~な事を書くんじゃねえょ」
ん?何か天の声が・・・ (^^;;;
今はNHKで再放送中で、秋には第二部がスタートです。
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