アニメ・漫画ネタな気もするけど怒られそうなので「その他」に。
劇場版 攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL 第1作目に出てくる下り。の、元ネタ(?


(攻殻機動隊)
童子(わらべ)の時は語ることも童子のごとく、思うことも童子の如く、論ずることも童子の如くなりしが、人と成りては童子のことを棄てたり。
今我ら、鏡もて見るごとく、見るところ朧なり。


(文語訳)
われ童子の時は語ることも童子のごとく、思ふことも童子の如く、論ずることも童子の如くなりしが、
人と成りては童子のことを棄てたり。
今われらは鏡をもて見るごとく見るところ朧なり、然れど、かの時には顔を対せて相見ん。
今わが知るところ全からず、然れど、かの時には我が知られたる如く全く知るべし。

※「我が知られたる」とは、「神が私の全てを知っているように」という意味らしい

(現代語訳)
わたしたちが幼な子であった時には、幼な子らしく語り、幼な子らしく感じ、また、幼な子らしく考えていた。
しかし、おとなとなった今は、幼な子らしいことを捨ててしまった。
わたしたちは、今は、鏡に映して見るようにおぼろげに見ている。しかしその時には、顔と顔とを合わせて、見るであろう。
わたしの知るところは、今は一部分にすぎない。しかしその時には、わたしが完全に知られているように、完全に知るであろう。

(英文)
When I was a child, I spake as a child, I understood as a child, I thought as a child: but when I became a man, I put away childish things.
For now we see through a glass, darkly; but then face to face: now I know in part; but then shall I know even as also I am known. (注: “spake” は “spoke” の古いかたち)

(参考:http://www.green.dti.ne.jp/ed-fuji/study-kagamino.html)

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このフレーズは見るたびに私個人の解釈と、受け取り方が変わって面白い。

ちなみに家は仏教徒。
キリスト教は(メジャーどころなら)嫌っては居ないが入信する気もない。
ただ世界で一番読まれている本だけあって、ところどころ面白い一節があるなーとは思う。
一冊買って読もうとまでは思わないけど。