あるキング/伊坂 幸太郎
- ¥1,260
Amazon.co.jp
新刊の本を新刊のうちに読み切る!これなかなか最近できないこと。
伊坂幸太郎の最新刊”あるキング”を先程、読了してきました。
ほぼ同時に発売する文庫版の”陽気なギャングの日常と襲撃”と”あるキング”の情報が頭の中で交錯し、情報を正しく処理できずに”あるギャング”という新刊が出ると思っていましたw
伊坂作品というと”軽快な会話で話が進行していく”というイメージが強く、そこが伊坂作品たる魅力と私は思っています。
この”あるキング”は書店のポップにもある伊坂さんの言葉”誰も読んだことのないような伝記を書いてみました”の通りにいつもの調子ではない。
つまり今までの文章の作りから何まで実験的な作品としての位置なのだろう。”伝記”として、主人公を扱うにあたり語り部的存在が外側にいる書き方なため伊坂作品の面白みでもある会話部分が淡々としている。しかも主人公が”「」”で会話するような人物ではないという今までにない寡黙なキャラという驚き。
心持ち読了後、肩透かしを食らった気分でもある。ちょっと違うけど”魔王”を読み終えた時と読後感が近い気がする。
エンドマークが付いていても登場人物がそれ以降も生き続けるというニュアンスが残る作品が好きだけど、そういう意味ではない方になんかこう終わったんだか終わってないんだか中途半端な気分。
”魔王”に関しては、世界観を引っ張った”モダンタイムズ”があるし、漫画版”魔王”もあって、そっちはそっちで小説とは違った面白みがあるような作品になっている様子なので完結したので近いうちに大人買いをする予定。
(最終巻の帯に次回作もあるというのを目にしたなぁ)
さて残り刊行済み伊坂作品は、”モダンタイムズ”と”フィッシュストーリー”だぞ!
ある意味”酷評”しているように見えるかも知れないけど良くも悪くも読者への裏切り的小説ありがとう!と思ってます。ちなみに星つけるとしたら4つか4つ半。