0歳次女を連れて役所へ着いた頃、夫から

「仕事を早上がりしてそっちに向かっています」

とのLINEが。

電話でかなり苦しそうにしていたので、夫が心配して仕事を切り上げて役所まで来ることにしてくれたようだった。

夫が来るまでの間、私は国保加入の手続きに加え、国民年金加入の手続きもせねばならず、2月には1歳になる0歳次女を抱き抱えながら、社保係と年金係を行ったり来たりする羽目に。

しんどい中、無事、国民健康保険証を手にした頃、夫が役所に到着。0歳次女の抱っこをバトンタッチ。
そのままタクシーで帰宅し、家の近くで1番大きな総合病院A病院へ行くことに。

ただ、私にはこのA病院に苦い思い出があった。

以前、健康診断で糖尿病の再検査にひっかかり、このA病院に行ったことがあった。
その時この病院の院長にみて持ったのだが・・・

まぁ〜無気力!!!

血液検査もせず、私の健康診断の結果を一瞥し、「あと少ししたらまた健康診断なんでしょ?ならそこでの数値が悪ければまた来て」
と言われて、診察が終わった。

またこの院長に診てもらうようなら行きたくないなぁと思ったのだが、外来診察表を見たところ、ここからの時間は院長ではなく、夫の主治医が担当しているようで、それなら安心とばかりにA病院へ向かった。

A病院につき、しばらく待たされやっと診察にこぎつけた。
熱は36.7。
このコロナ禍の中、発熱外来を通さずに済んだことはラッキーだった。

診察室に入り問診。問診票にはかなり詳しく症状を書いた。
医師は私の腹部と胸部を触診しこう言った。

「胃もたれ・・・盲腸かもしれないけど、精密検査・・・CT・・・血液検査・・・胃薬飲んで、様子見で

・・・

え?

盲腸の可能性あるのに、精密検査せずに、胃薬と痛み止め出しただけで家に帰らせるの?!

え???

軽いパニックを起こす、私。

冷静でいられたならば
「いや、盲腸の懸念があるなら精密検査お願いします」
と言えただろう。
けれどこのときは予想だにしない医師の言葉にプチパニックを起こしていたようで、
『確かこの病院、血液検査の結果その日に出なかったよな〜。痛み止め飲んで寝れば治るかもだし、先生のいう通り様子見するか・・・』
という思考に陥ってしまったのだった。

薬局で胃薬と痛み止めを受け取り帰宅。


私の淡い期待を裏切るかのように、胃薬も痛み止めも効くことなく、痛みに七転八倒しながら、ふと数年前の記憶が蘇った。

あの先生、夫の主治医ちゃう!!!
以前私を無気力診察した、あの院長やないかあああああああ!!!!


つづく