あるところに存在してる私は
しがらみから解き放つためにあったもので
そこでの私は自由だった。
はずだった。
存在するということは
新しいしがらみに身を置くことでしかないのだと。
だから、自由を求めて新しい私を作ることにする。
でも、確かに存在してた私を私自身が諦め切れないから
まだもう少し、自由だったはずの私も置いておく。
自分というものがないから
どこにいっても私は私だという実感が持てずにいるから
未練を
そこにもここにもあそこにも置いたまま。
だって未練を断ち切ったら
自由という名の地獄しかない気がして。
私は確かにそこにいた。
私は一時でも誰かに必要とされてた。
その記憶を糧にすることでしか
私を保てない。
自由を求めてる。でもそれは地獄だと私が言う。
わかってる。
本当は、本当は、あのこだけがいればそれでいい。
それだけだってわかってる。
前からわかってたのに。
それを赦さなかったのも自分で。
あのこがいなければ、生きていけなくなるのが
こわくて。
だから。だから。今がある。
本当は、素直になりたかった。
ただ、幸せだって。それだけでよかったのに。
幸せになる価値があるとかじゃなくて
幸せになっていいんだって。
それ、知らなかったよ。
幸せになる価値がある人しか幸せになっちゃいけないんだと思ってたんだよ。
だから、幸せになれるように、
自由なところに、いく。
ことにする。がんばるよ。
戻れるなら。自由な私に。
戻れるなら。戻れたなら。