にほんブログ村 海外生活ブログ 北欧情報へにほんブログ村 ライフスタイルブログ 北欧ライフスタイルへにほんブログ村 海外生活ブログ ノルウェー情報へ

今日もご訪問ありがとうございます。

 

この日はあいにくの雨。

アパートから徒歩で中央駅へ。

隣にあるバスターミナルにて、オシフィエンチム行のバスのチケットを購入。

片道分4人で56ズロチ(約1700円)

クラコフ市内は、かなりの渋滞。

予定では1時間半で到着予定だったが、それよりも30分ほど遅れて到着。

 

ノルウェー人の修学旅行とおぼしき団体をいくつも見かける。

彼らは、「Hvitbus ホワイトバス」と呼ばれる白いバスに乗って、ノルウェーからはるばるやってきたらしい。(途中、フェリーに乗ったと思うが)

娘達が、「アッ、またノルウェー人!」とノルウェー人探しをして喜んでいた。

 

日本人観光客も数は多くないがちらほら見かけた。

下差し

ポーランドなびを参考にさせてもらいました。(すごくわかりやすいくてお勧めです。)

下差し

唯一の日本人公式ガイドである中谷さんに事前連絡したが、既に予約があるということで、英語ガイドを予約。

公式ウェブサイトはこちら

 

入口が個人と団体用に二つに分かれていて、個人用に行って、スマホにアップロードした切符を見せると、まず大きな荷物を預けるようにと指示があった。(持ち込み可能なサイズが入口に書いてある。それほど大きくない下記の大きさのリュック下差しもダメでした。)

 

ガイド代4名分で約5000円(ネットにて事前予約)。

 

ガイドさんは、とてもわかりやすい話し方で、効率よく案内してくれたので、ガイドツアーにして正解だった。ツアーでは、全員にイヤホンを配ってくれるので、遠くにいてもガイドさんの声はしっかりと聴くことができた。

 

ただ、天候が最悪だった。ガーンえーん

 

最初、雨は降っていなかったのが、ポツポツと降り出し、その後、かなり強く降ってきたので、濡れてとても寒かった。

しかも、雨宿りできるような場所が少なく、次のバスが来るまで、建物の軒下で待たなくてはいけなかったのが辛かった。

 

でも、収容所にいれられた人達の話を聞けば、これくらい我慢しなくちゃって思いましたね。

 

3時間半のツアーだったけど、雨があまりにも激しくふってきたので、早めに切り上げることになったけど、とにかく行って見て感じる価値あり。

 

以下、ほんの一部ですが、ダダっと写真いきま~す。

 

アウシュビッツ第一強制収容所の入り口。

収容所に登録されたユダヤ人の居住国の分布図。

一番北にあるのがオスロ。690人で国別では数は一番少ない。

一番多かったのが、ハンガリー43万人、次いでポーランド30万人。

毒ガスチクロンBの空き缶 とスーツケース。一人25kgしか持ってくることができなかったらしい。後で返すからということで名前、生年月日、居住地を書かされたそうだ。

ガス室、そしてその隣にある焼却炉

拷問が行われた11号棟と人体実験が行われた病院のある10号棟の間にある処刑場、隣の10号棟の窓は処刑の様子がわからないよう目隠しがしてある。奥には「死の壁」があり、花が飾られていた。

 

しばらくすると雨が強くなってきた。ここで第一収容所であるアウシュビッツの見学は終わる。

20分後に、集合しシャトルバスで、ビルケナウ第二強制収容所に向かう。

 

ここは、第一収容所よりも何倍も大きい。

もともとは人口10万人ほどの村であり、元の住民達の家を撤去し、住民を違う所に移し、収容所を作ったそうだ。

映画でも見たことのある引き込み線。

家畜用の貨車にユダヤ人が詰め込まれて連れてこられた。

すぐに選別が行われ、老人や子供は、そのままガス室へ。小さな子供を抱えるお母さんもパニックになるのを防ぐためにそのまま一緒にガス室へ送られた。

家畜用のバラックに住まわされた。バラックは木でできていたため、風雨にさらされ朽ちてなくなり、土台と煙突だけが残っている。

数少ない中で残っている小屋の中にはいる。もう一つのグループが後ろにいたが、沢山人がはいると崩れる可能性があるので人数制限が必要とのこと。

収容所の様子を体験するために、電気はなし。暗闇の中にはいるが、すぐに目が慣れてくるとガイドさんが言うがそのとおりだった。

3段ベッド、1段につき8人ほどが寝ていた。特等席は2段目。1段目は、衛生状態が悪く、下痢の人が多いので、上に寝ている人の汚物が落ちてくる。3段目は、屋根は断熱されていないので冬は隙間から雪がはいってくる。誰かが死ぬと、場所のとりあいになっていたそうだ。こんな劣悪な状態で、体よりも先に精神を病んで死ぬ人が多いのではないかと思う。

ソ連軍が迫ってきたときに、証拠隠滅のために破壊されたガス室跡

 

「雨がひどいので、今日は早めに終わります。」ということで終了。体も冷えてきたので、やっとバスに戻れてホッとする。

 

色々と考えさせられる一日であった。