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今日もご訪問ありがとうございます。

 

*長文になってしまいました。お許しください。あせる

 

えらく哲学的なタイトルになってしまったが、最近、短期モラトリアム中(笑)の長女と話す機会が多くなった。

 

中学の頃、かなり不安定な時期があったのだが、高校にはいって、落ち着いてきた。

 

価値観のあう友達との出会いが一番大きな理由だと思う。

 

中でも、同じアジア人の親を持つスリランカ人の友達とは、よく長電話したり、泊まりに行ったりして、話が合うらしい。

 

その子とは、アジアとヨーロッパの価値観の違いについて共感する部分があるという。

 

特に親の子育てに対する考え方について。

 

簡単に言えば、日本人のようにスリランカ人も、習い事や勉強には、とても力を注ぐ。

そして、子供には、良い成績をとって将来いい大学にはいり、給与の高い職種に就くことが人間の幸せであると教え込む。

そのための努力は惜しまないし、躾も厳しい。

それが子供にとっての幸せと信じている。

 

一方、ノルウェーでは、個性を尊重し、得手不得手、適材適所というものがあり、その子にあった生き方をすることが人生の幸せであるとする。従って、勉強が苦手な子には、それなりの職業があるはずだから、そちらに進めばいいと考える。高校は、大学進学者向けのコースと、職業コースに分かれる。塾なんかはもちろん存在しない。

自分が選んだコースがあってない場合の方向転換も容易だ。

各個人にあう道が開かれている。

 

次に、私の子育てについての考え方を振り返ってみる。

私から見ると、どうしてもノルウェー人の親は「甘い」と思うことが多い。おそらく海外で子育てをする日本人の親御さんは、そう思う人が多いのではないだろうか。

自分は、受験戦争世代に育ったので、成績により人間の価値がランク付けされるということをまざまざと見てきたし、それに反発する思いもあった。

人生も折り返し地点に差し掛かり、時代の流れを見てみると、日本人が信じてきた、「終身雇用、年功序列」は崩れ、格差も広がり、高学歴イコール安定した生活という図式が成り立たなくなってきた。

 

学校で学ぶべきこととして、もちろん学業は重要である。いい成績とるために努力をすることが必要なのも、万国共通だ。

そして、そういう成績のいい子たちが集まる場所にいけば、社会の上の層の人たちと知り合うことができる。

その子たちは、多くは、皆、好奇心旺盛で、努力家であろう。

だから、いい成績もとることができるし、目標を達成することができる。

頑張ることができれば、大人になって苦境に立たされた時に踏ん張りがつく。

 

そんな親の考え方について、そして、ノルウェーにおける価値観について、娘がなんとなく疑問に思っていたこと、それが、その友達との出会いを通じて明確になったのだろう。

 

特に、「落ちこぼれ」という言葉に違和感を感じていたようだ。

 

「テストの点数だけでは測ることのできない重要なこと」を学校で学ぶ必要性を教えることが親の努めなのかもしれない。

 

最終的なゴールは、自立した大人になることである。

そのために、人間として、「生きる力」を身につけることだ。

自分が好きなこと、得意分野を見つける。

自分に自信をつける。

コミュニケーション能力を高める。

社会性を身につける。

考える力、独創性を高める。

そして、努力をし、その結果が見えた時の喜びを経験する。

 

ノルウェーの学校教育が日本よりも優れているかと聞かれれば、それはわからない。

 

でも、少なくとも、日本にいれば見えなかったことが、海外に住み、子育てをすることで見えるようになった気がする。

 

「幸せの尺度」は、他人が測るものではない。

 

自分自身が幸せと感じることが一番大事なのだろう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。爆  笑