さて、ようやく借主が見つかったところで、次は、賃貸契約書の作成となる。
賃貸契約書については、ノルウェー語と英語の雛形が、消費者庁に該当する機関のウェブサイトからダウンロードが可能だ。
ありがたいのは、サイトでは英語も見ることができるので、ノルウェー語では少し不安な私達も安心だ。
内容はそれほど難しくはないので、フォーマットに従って、該当する項目に内容を記入していく。
項目を大きく分けると以下の通り。
- 借主と貸主の詳細
- 賃貸契約のタイプ(固定期間がオープンか、契約解除の方法等)
- 家賃の金額とそれに含まれている内容(水道光熱費やインターネット代など)
- 保証金の支払い方法(現金か、保証会社によるものか)
- 条件(タバコを吸わない、ペットは飼わない等)
- 別添資料として、備品リスト
私がドラフトを作成し、借主に内容を確認してもらい、訂正してお互いの同意を確認した。
鍵の引き渡し日に、それを持っていき調印となる。
だが、思いがけない展開になった。
内覧会に向けて、かき集めた家具や備品だが、借主さんは、新婚さんなので、自分たちが好きなものを置きたいらしい。
そこで、多くの家具を取り除く必要がでてきた。
面倒だが仕方がない。
それによって家賃を下げてほしいという交渉はなかったのでまあよしとしよう。
重要なのは、気持ちよく入居してもらうことなので、ここは、借主さんの希望にできるだけ沿う努力が必要だと痛感した。
入居日については、私達が希望していた日よりも半月遅れることになったが、収入がはいる時期が遅くなるだけで、あとは特に問題ないので了承することにした。