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物件を探し始めたのは、2年ほど前、いや3年ほど前になるかな?

 

ノルウェーでの不動産購入は、いたってシンプルだ。

 

1 物件探し

 

検索ソースはもちろん Finn.no。

 

値段、場所、広さ、所有形態など、好みの条件をいれれば、条件にあった物件の一覧がすぐに閲覧できる。

 

各部屋の写真はもちろんのこと、近隣の景色、地図、住居の詳細など、必要な情報はほとんどネット上で閲覧可能だ。

 

物件の近隣情報もサイトで閲覧可能だ。

 

例えば、

 

地図、住民の年齢分布、年収分布、近隣の学校、建物の平均築年数、持ち家比率、交通機関、近隣のスーパーマーケット情報、近隣の不動産平均価格の推移、近隣の物件の売却値

 

などなど。

 

2. 実際に物件を見に行く: 

 

そして、気に入った物件があれば、内覧会(Visning)に行く。多くが週末の昼間1日、そして平日の夕方1日というパターンが多いので、週末に用事がある場合は、平日会社帰りに行けるというパターン。

 

興味のある人は、内覧会の時に、自分の電話番号を不動産会社のデータベースに入力する。

 

3.入札開始:

 

翌日あるいは翌々日には、入札開始となる。

 

入札状況については、SMSで情報が流れてくる。

 

だいたい午前12時を締切時間として、最初の入札がはいり、

 

その後、入札数が増えれば、30分毎に締切時間をずらしていく。

 

入札に必要なものは、運転免許証などの写真の入った本人確認書類と、本人の署名のみ。Bank IDがあれば、特にこれらの書類は必要ない。

うちの場合、主人と共同名義で購入だったので、必要書類のPDFを送っただけで完了。

 

全てメールとオンラインで可能だ。

 

4.支払証明の取得: 

 

その前に、銀行から支払い能力証明(Finans bevis)を取得しておく。銀行に、必要な書類や情報(給与明細、貯金残高、資産の内容、借金など)を送ると、それをもとに、信用調査を行い、貸出可能額を書いた用紙を送ってくれる。

 

それに要する時間はほんの数日だ。

 

この支払証明は、入札時には特に必要とされないが、実際に購入する際必要となる。

 

入札は不動産会社のサイトにはいり、本人確認をし、希望価格、引き渡し可能日を入力するだけ。

 

入札しない場合も、電話番号を登録した場合は、不動産屋から

「買われますか?どうでっしゃろ?」

という催促の電話がかかってくる。

 

いい物件は、入札が重なり、値段がどんどん吊り上がっていく。

 

その吊り上がり方も最初は10万クローネ単位だったのが、5万、1万と値幅が縮まっていき、値決めとなる。

 

私たちの場合、上限を決めておき、いくら気に入ってもそれを超えた場合の入札はしないことにしていた。

 

その競り合いを観察するだけでも面白かった。

 

値段の推移を知ることができるので、それほど興味がなくても、できるだけ電話番号を登録するようにした。

 

5. 近年の不動産価格の推移:

 

ここ2年ほど、物件を見てきたが、私達が買いたいと思える程度の物件は、多くが提示価格を大幅に超えることが多かった。

50万クローネ(約700万円)上回るなんていうのはざらにあった。

 

そんな調子なので、不動産投資はあきらめかけていた。多分、投資目的の手頃な物件を買う層が多いのだろう。

 

ノルウェーの人口は、先進国には珍しく右肩あがりで近年は増え続け、住宅不足による建設ラッシュが起きていた。

不動産価格は、うなぎ上りに上昇していった。

特に、オスロ市内の上昇率は、凄まじかった。

 

それが、2017年1月に施行された政府のある決定により、潮目がかわってきた。それについてはこちらの記事を参照。

 

そして5月になって、「オスロの不動産価格、2008年以来の下げ幅」というニュースが流れた。

 

下のグラフは2004年以降の推移を示している。一番上がオスロ、上から3番目がノルウェー全体の1㎡あたりの値段。

Krogsveenのウェブサイトより借用