今日、18歳になる上の娘が「そういえば、月曜日に髄膜炎の予防接種を受けるから、400クローネかかるけど、どうする?16歳以上になると医療費がかかるからね。ほとんどの子が接種するみたい。」
とりあえず、髄膜炎の予防接種に関して副作用などの問題がないかチェック。
この髄膜炎、アフリカが感染源の病気らしく、サウジアラビアのメッカへ巡礼に行く際は、必ずこのワクチンの接種証明を提示する必要があるらしい。それ以外では、イギリスやアメリカに行く際も接種証明を求められる場合もあるそうだ。
そういえば、今まで子ども達が受けてきた予防接種はどうしたらわかるんだろう。日本のように母子手帳もないし、わざわざ保健所に行って聞くのかな?と思っていたら、さすが福祉大国こういった個人情報は全てネットを通じて入手が可能。
ここから、携帯電話等で、本人認証をしてログインすると、16歳以下の子供を持つ親のサイトから、子供が接種したワクチンの一覧がでてくる。
16歳を過ぎると子ども自身が本人認証をする必要がある。
しかも、ご丁寧にも、ワクチン名は英語とノルウェー語が併記されているため、留学などで証明の提出を求められた場合も、即座に書類の印刷が可能なのである。
かくいう日本はというと、以前、留学をされる生徒さんのお手伝いをしたことがあったが、やはり予防接種の証明が必要ということで、親御さんにお願いすると、母子手帳に判と手書きで日付と日本語で書いたページの写メが送られてきた。それしかないそうだ。何が書いてるのか、果たしてこれが公的に有効なのかもわからない代物である。
恐らくそういった英文の証明は専門のクリニックや業者に行って、高い翻訳料を支払って作成してもらうのであろう。←この生徒さんの場合、受け入れる学校が私の翻訳でもOKということだったので、公的な書類ではなくても大丈夫でした

これだけネットが普及しているのに、日本のお役所はかなり遅れているとしか言いようがない。どうして、税金をこのような福祉サービスの効率化に使えないのかと思う。
上記以外にも思うことはいくつもあるが、なかなか進まない、時代の変化に追いついていけない(特にお役所)のが日本の弱点である。知恵や技術はあるのに残念だ。
北欧の人々が高い税金に文句もいわないのは、このような国民が必要とするサービスにきちんと税金が投入されているからなのかもしれない。
長女のものは本人に聞く必要があるため、次女のものを調べてみた。接種年月日もきちんと記録されている。
- ジフテリア
- B型肝炎
- HIB感染症
- インフルエンザ
- 百日咳
- おたふくかぜ
- 麻疹
- ポリオ
- 風疹
- 破傷風
- 結核
上記以外にも、かかりつけ医の情報など、本人認証を前提で、主要な個人情報がネットで入手可能なのである。

こういったシンプルなシステムのお陰で外国人の私達でも安心して生活ができているのです。
