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今日、会社の上司が、「Ruter(オスロの公共交通機関)のこんないいアプリがあるんだね。知らなかった。」というので、理由を尋ねたら明日は路面電車で通勤しなくてはいけないとのこと。

 

このアプリがあれば最寄りの駅や停留所も簡単に探せ、地図もでてくるし、行きたい場所へ、何時にどのバスや電車に乗ればいいかすぐにわかる。

 

明日の6時から22時までディーゼル車によるオスロ市内の通行が禁止されるそうだ。
 

これは2年前の地方選で連立政権の第三党となった「緑の党」が掲げたマニフェストが遂に実行されたもの。

 

2019年には自家用車の通行が全面禁止になるとか。

 

賛否両論あるようだが、とにかく実行された。

 

上司に話を戻すが、彼はオスロ市内に住んでいるもののずっと車通勤なので、公共交通機関を使ったことがあまりないらしい。片道32クローネ(約450円)もすると聞いて驚いていた。

 

24時間券は90クローネである。「これを明日の朝使って、翌朝は明日の朝より早く来たとしたらこっちの方が得かな?3回以上乗れば、6クローネだけお得な計算だね。」と、ベンツを乗って毎日会社に来ている彼が、6クローネで24時間券がいいか1回券がいいかを悩んでいるので、可笑しくなった。

 

「こんなのもありますよ。」と私が持っている携帯にあるチケットを見せた。

 

ネットに繋がずとも、タイマーが動いて、チケットが有効であること、その残り日数と時間を秒単位で示すものだ。これぞ正にスマートチケットグラサン

 

このチケットがあれば、オスロ市内であれば、地下鉄、バス、路面電車、ボートを含む全ての公共交通機関が乗り放題。

 

オスロは他のヨーロッパの都市でもあるように、きちんとした改札がないので、やろうと思えば無賃乗車も可能だが(よい子はマネしないでねてへぺろ)、見つかった場合の

罰金は1150クローネ、その場で支払えば950クローネである。

 

今回の規制で、ディーゼル車でオスロ市内に乗り入れて見つかった場合の

罰金は1500クローネ。びっくり

 

果たして、それを取り締まる警察が、ディーゼル車かガソリン車かすぐにわかるのかが疑問だが、いちいち検問のようなものがあるのだろうか?

 

ノルウェーの主要な産業は石油と天然ガスであるが、温室効果ガス排出削減など、気候変動対策に、自治体も企業も積極的に取り組んでいるし、きちんとそれを国をあげて実行している。

 

株主重視の企業経営を重視しているどこかの国とは何か違う気がする。

 

さらにノルウェーの電気自動車の普及率の高さも言及するに値する。

 

ある記事では、電気自動車購入台数のカントリーランキングとしてノルウェーは、アメリカ、中国、イギリスに次いで4位とあった。5位の日本を凌ぐ。

 

ノルウェーにおける電気自動車の市場シェアはなんと約30%、対する日本はたった0.6%。通行料、車両税、駐車料金が無料など、様々な優遇措置があり、町の至る所に充電ステーションがあるなどインフラ整備も進んでいる。それでも電気自動車は普通のガソリン車と比べて決して安くはない。

 

国民の環境への意識が高いのだろうか。

 

女性の社会進出が進んだ社会の特徴なのか、小国たるがゆえに政策実行が容易なのか、ノルウェーの進む緑化を今後も見守っていきたい。自転車走る人