今日は、ノルウェーに住んでいる人は年に一度、誰もがやらなくてはいけない「確定申告」について。
毎年しなくちゃいけない手続きだけど、どうもいつも要領を得ないので、その覚書として記します。
1.税金カードの取得:年末になると、雇用主からSkattekort(税金カード)が要求されている旨税務署(Skatteetaten)からSMSにて通知がきます。通常、税務署のウェブサイトにはいり、「税金カードを入手」というボタンを押します。その際、本人確認が必要になります。
2.Frikort(非課税カード)について:13歳以上で収入が年間55000クローネ以下の場合は、所得税が非課税になります。その場合も、雇用主に税金カードを提出する必要があるので、Frikortを入手する必要があります。バイトなどで雇用主が2名以上いる場合は、給与の受け取り比率を記入する必要があります。
3.電子認証による本人確認:合計5通りのログイン方法があるのですが、とても便利なのが、携帯電話で確認ができる方法。
Bank ID på Mobile というもの。手続きは銀行でできます。こちらの登録を済ませば、携帯電話と自分の誕生日と4桁のパスワードのみで本人確認が完了します。
最近は携帯電話も指紋認証が主流なので、4桁の番号さえ忘れなければ、なりすまし詐欺なども防げます。
色々なサイトに入る際に、パスワードを忘れることが多いので、このシステムは画期的。税務署だけでなく、銀行、保険、郵便局、病院等公的な機関へ、本人確認が必ず必要なサイトへのアクセスが簡単にできます。
個人の公的書類はAltinnというサイトで一元管理されています。
税金カードには、次年度に適用される所得税率が記載されています。それに従い、雇用主が源泉徴収します。
4.確定申告書の受取:3月頃、「Selvangivelsen/Tax deduction card/確定申告書」が来た旨SMSにて通知が入ります。
その際、追加で申告あるいは控除すべき費用や訂正があれば追加します。
例えば、保育費、借入金、遠隔地の通勤費用、貸家の費用、有価証券の売却損、等々税額控除できるかどうかそれぞれの項目にルールがあります。
また、税金カードの税率に基づいて源泉徴収された税額と実際の課税評価額の差額が記載されているので、それを税務署に支払います。
源泉徴収額の方が多い場合は、「Til gode」と表記されているので支払う必要なし。
5.確定申告書の提出:確定申告書の訂正を終えたら、その内容が正しいことを確認し、4月30日までに提出。その際に、差額の税金を支払っておかないと2017年5月31日から0.38%の利息が税金還付通知を受ける日まで上乗せされます。差額の税金の支払期限は5月31日。
税務署のサイトから「Levere selvangivelsen/deliver tax deduction card/確定申告書の提出」を選び確定申告を行います。
追記:訂正する項目がなければ、何もしなくていいようです。
6.税金還付通知:7月頃に「Skatteoppgjør/Tax assesment card/還付通知」が送られて来ます。最終的な精算金額が記されており、プラスの場合自分の銀行口座に支払われます。
税務署のサイト、こちらに来た当初はノルウェー語しかなく、試行錯誤でやっていましたが、最近は英語表記が加わったので、外国人にはありがたいですね。
確定申告の方法や手順はこちらのサイトに詳しく載ってます(英語)
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