このころから少しずつあたしの中のあたしが壊れていった。
でもそれは剛のせいでもかなわない恋のせいでもない。
そんなのきれい事なんて言ったらそれまでだけど、きっかけもなく、ただなんとなく。
食べた物をすべて戻し、戻しては食べた。
痩せもしないし太りもしない。
食べたいわけでもない。味なんてどうでもいい。
吐くとすっきりした。
ゴミで一杯のゴミ箱を空にしたときの爽快感に似ていた。
でも吐くと体内のカリウムの量が減るらしく、喉が乾いて、たくさん水を飲むから顔がパンパンにむくんだ。
喉を傷つけた事もあった。
辛い。
止められない。
助けて。
でも人前では笑った。
あたしはそうでなくちゃいけなかったから。
耐えきれず剛に一度だけ言ってみた。
それすらすごく怖い事だった。
「あたし食べ吐きしてるんだ」
「なんで!?」
顔をしかめて剛は言った。
胸ってほんとにキリキリする。
「うそだよ。だったらもっと痩せてるよ、どんな反応するか見たかっただけ」
笑って答えた。
やっぱりあたしはこうでなくちゃいけないんだ。
抱きしめてほしかったとか、慰めてほしかったとか、そんなこと期待してたわけじゃないんだよ。
ただ、そんなあたしも受け入れてほしかった。
受け入れてくれなくても、嘘でもいいから「辛いよな、苦しいよな」って言ってほしかった。
これはわがままな事なのかな?
ねぇ剛。
変わらない人間なんていないんだよ。
嫌でも変化を求められる時代じゃん。
そのままでいる事の方が強さがいるんだよ。
あたしはそのままでいる強さなんてないよ。
こんなあたしに1つでもいいから幸せな嘘をちょうだいよ。
でもそれは剛のせいでもかなわない恋のせいでもない。
そんなのきれい事なんて言ったらそれまでだけど、きっかけもなく、ただなんとなく。
食べた物をすべて戻し、戻しては食べた。
痩せもしないし太りもしない。
食べたいわけでもない。味なんてどうでもいい。
吐くとすっきりした。
ゴミで一杯のゴミ箱を空にしたときの爽快感に似ていた。
でも吐くと体内のカリウムの量が減るらしく、喉が乾いて、たくさん水を飲むから顔がパンパンにむくんだ。
喉を傷つけた事もあった。
辛い。
止められない。
助けて。
でも人前では笑った。
あたしはそうでなくちゃいけなかったから。
耐えきれず剛に一度だけ言ってみた。
それすらすごく怖い事だった。
「あたし食べ吐きしてるんだ」
「なんで!?」
顔をしかめて剛は言った。
胸ってほんとにキリキリする。
「うそだよ。だったらもっと痩せてるよ、どんな反応するか見たかっただけ」
笑って答えた。
やっぱりあたしはこうでなくちゃいけないんだ。
抱きしめてほしかったとか、慰めてほしかったとか、そんなこと期待してたわけじゃないんだよ。
ただ、そんなあたしも受け入れてほしかった。
受け入れてくれなくても、嘘でもいいから「辛いよな、苦しいよな」って言ってほしかった。
これはわがままな事なのかな?
ねぇ剛。
変わらない人間なんていないんだよ。
嫌でも変化を求められる時代じゃん。
そのままでいる事の方が強さがいるんだよ。
あたしはそのままでいる強さなんてないよ。
こんなあたしに1つでもいいから幸せな嘘をちょうだいよ。