(一) 魔法陣
九星とは、縦横3つでできた魔法陣から作られたものです。この魔法陣は、次のとおり1から9の数字を配して、縦横斜めどの列の和も皆15になるものです。昔の中国では、これを不思議で神秘的なものと考えていたらしく、これに方位を当てて吉凶の判断に使うようにしたものです。
| 南 | |||||||||||
| 東 |
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西 | |||||||||
| 北 |
(二) 九星盤
この魔法陣に年、月、日の経過による変化をさせたものが、次の表です。縦横斜めの和が全て15になるものを定位として、時間の経過によりそれぞれの数字は一つずつ減じて、9種類の盤ができる。これにより時間と方位の吉凶を判断するのである。他の吉凶判断は、六輝(六曜)、十二直、二十八宿などいくつかあるが時間に対してだけのものであるが、九星は時間と方位を合わせた判断ができるので、この部分が他のものより優れているところである。
| 一 (定位) | 二 | 三 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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| 四 | 五 | 六 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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| 七 | 八 | 九 | |||||||||||||||||||||||||||||||
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(三) 九星の名称
九星では、1から9の数字に7つの色を組み合わせ、さらに五行説の木、火、土、金、水を結びつけ次のように呼ぶ。
九星盤の外側の8つに北、北西、西、南西、南、東南、東、北東の方位を割り振り、真ん中の部分を「中宮」と称する。年、月、日のそれぞれの星は、中宮の星で呼ぶ。平成11年は、「一白水星」などと呼ぶのは、平成11年は「一白水星」が中宮に入っているということである。また、暦などには、「一白」、「五黄」のように表示されることも多い。
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二 九星の配置法
(一) 年家九星
年に配される九星のことを「年家九星」という。九星の配される順は、九紫、八白、七赤、六白、五黄、四緑、三碧、二黒、一白で一巡し、また九紫に戻る。そして、九星の配置は、六十干支と深く結びついている。干支は、六十年一回りするのであるが、九星は、九年で一回りする。干支と九星を結びつけ同じ組み合わせになるのには、六十干支は3回、九星は20回で180年かかるのである。九星では、180年で1巡すると考えられ、六十干支が1回りする最初の60年を上元と呼び、次の60年を中元、最後の60年を下元と呼んでいる。
甲子の年から始まり「一白水星」が配され、次が九紫、八白・・・となる。元治元年(1864年)の甲子の年が一白、つまり上元の1年目となっている。平成12年(2000年)は、下元の17年目、庚辰の九紫である。
(二) 月家九星
月に配される九星を「月家九星」という。配される順は、年家と同じで、九紫、八白、七赤・・・である。月家も甲子の年から始まることになるが、月の干支は、旧暦11月節(「大雪の節」)から始まるので、その前年の11月節から一白、九紫、八白と配置されるのである。前述の例で言うと元治元年が甲子の年であるので、その前年の文久元年(1963年)の11月節、甲子の月が一白となるのである。
(三) 日家九星
日に配される九星を「日家九星」という。日家九星は、九紫、八白、七赤・・・と数字が減っていくときと、年家、月家と異なり、一白、二黒、三碧・・・と数字が増えていくときとがある。数字か増えていく方を「陽遁」、数字が減っていく方を「陰遁」と称する。
日家九星もまた六十干支と組み合わせ180日で1巡するとされている。最初の60日が上元、次の60日が中元、最後の60日が下元である。日家九星は、冬至、夏至に近い甲子の日から始まり、冬至に近い甲子の日に一白を配置し、陽遁が始まる。夏至に近い甲子の日に九紫を配置し、陰遁が始まる。陽遁と陰遁とを合わせて360日周期で配置される。冬夏至に近い甲子の日は、幾つかの説があるが、各々前後の近い甲子の日とするのが一般的である。
(四) 日家九星の置閏法
1年は、365日、閏年は366日であるから一年につき5日ないし6日不足する。これを調整するため10数年に一度閏を置くのである。前述の方法で冬夏至に近い甲子の日から次の上元の最初の日まで240日になるときがある。
このとき最後の60日を閏とする。閏の期間の配置については、冬至に閏を置くときは、前半30日を陰遁として甲子の日に九紫を配置し、後半30日を陽遁として癸巳の日に七赤を配置する。
夏至に閏を置くときは、前半30日を陽遁として甲子の日に一白を配置し、後半30日を陰遁として癸巳の日に三碧を配置する。
以上の方法が有力説である。
三 九星による吉凶
(一) 暗剣殺
九星盤において、中宮にある星が本来ある場所、すなわち定位の時に位置している方位が暗剣殺であり、誰に対しても大凶の方位となる。従って、五黄の時は、定位の位置も中宮なので暗剣殺はない。
(二) 五黄殺
九星盤において、暗剣殺の方位の反対側、すなわち暗剣殺が北であれば南、暗剣殺が南東であれば北西の方位にあたるが、この方位には必ず五黄が位置する。この方位を五黄殺と呼び、暗剣殺同様誰に対しても大凶の方位である。
(三) 本命殺
自分の生まれた年の星(中宮にある星)を本命星という。九星盤において、本命星が位置する方位が本命殺であり、自分に対してのみ凶の方位となる。
(四) 本命的殺
九星盤において、本命殺の反対側の方位を本命的殺と呼び、本命殺同様自分に対してのみ凶の方位となる。