民衆こそ王者ー池田大作とその時代 「友よ強く」──働き学ぶ誇り(2) 17 | EIKOの気まぐれ闘病日記

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「帰ったらご両親に『ありがとう』を」 ④


 すき焼きは緊張してあまり食べられなかった。池田の「貧乏は宝だよ。お父さんとお母さんに感謝しなさい。今日は家に帰ったら『ありがとう』と言いなさい」という一言が心に焼きついた。

「夜学生は特に体を大事に」

「賢人は自分をコントロールしていける。なかなかそうもいかないけれど、信心があれば可能です」

 「いまはどんな境遇であろうとも、それでいいのです。今は小僧のような立場の人のほうが、かえって将来、人生の仕上がりが立派に、絢爛となっていくのです。それでいいじゃないか」

 池田の話は次第に厳しさを増していった。

 「返事は簡単です。決意も簡単です。しかし信心はとうとうと流れる水のごとくに不変でなかればならない」

 「私は今まで何度も何度も、死ぬような思いをしてきましたが、全部勝ってきました。何度も何度も、死ぬような思いをしてきたのです。そして今日の私があるのです。本当に可愛い者はつっぱねて苦しめるのだ。獅子の子はつき放されて育つのです」

 「私は今日がいちばんうれしい。私も夜学、戸田先生も夜学、これは牧口先生以来の伝統なのです」

 池田は帰り際、涙をこぼす夜学生たちに「泣いちゃだめだ、強くなりなさい。涙を流すのは広宣流布ができた時だけでいい」と言い聞かせた。家に帰った由香利は、真っ先に両親に「ありがとう」と言い、池田の言葉を伝えた。

「母はしみじみと『そう言ってくださる池田先生にあなたが会えたことが、私の宝だよ』と言いました。