先日、埼玉医大のクリニックハピネス館で在宅医療を行っている齋木実先生の講演を聞いて、感動しすぎたので、押しかけ見学に行って来ました‼️


勉強してきたことをシェアします。


病院の先生から、

「もうこの病気は治せないので、治す治療はもうできません。あとは、緩和的な治療になるので、在宅医療や訪問看護を導入してご自宅で過ごされてはいかがでしょう。」

と言われたとき、どう思うでしょうか?


最初から、もう治療はしたくない。家で過ごしたい。という方ももちろんいますが、


病院から見捨てられたと感じたり

自宅で過ごすことが不安ですよね。

ご本人だけでなく、介護者の方も不安です。


そんな時に在宅医療は他職種(医師、訪問看護、訪問介護、リハビリ、薬局、ケアマネ、訪問歯科)などで在宅医療を支えます。


病院の主治医の先生とはいつでも連絡が取れるので、縁が切れる訳ではありません。主治医がもう1人増えたと思ってください。


医療のことで一番力になってくれるのは訪問看護さんです。24時間対応してくれます。何かあったら訪問看護さんに連絡してください。電話だけで解決することもあるし、訪問看護さんに来てもらって解決することもあるし、医者が必要だなという判断になったら医師が赴きます。


生活のことではケアマネさんが力になってくれます。


医師は黒子のように後ろから見守って全責任を取ります。


ご自宅が特別病室になります。

自分らしく生活をして人生をまっとうするお手伝いをします。


コロナ禍で病院だと面会もあまりできません。

ご自宅ならば、家族やペットと好きなものを食べたり、お酒や煙草を楽しむことができます。


縁側で日向ぼっこしたり、裏山を眺めたりできます。

最後の時まで、最愛の人に手をさすってもらうことができます。


病院はアウェイで、ご自宅はホームです。

ホームゲームの方が勝てる。

実際にお家に帰ってきて、寿命が延びたり、みるみる元気になる方もいる。


在宅医療では、点滴、輸血、酸素投与、頚管栄養、人工呼吸器などにも対応できますが、出来ることとすべき事は違います。


肺やお腹に水が溜まっていたり、手足が浮腫んでいるときに点滴は必要ありません。

痰が多い時に点滴をすると痰が増えます。


最後が近づくと食事量が減るのは必要がないからです。

食べたければ食べるのがよいし、食べたくないのであれば食べなくてよいのです。

ムリに食べさせなくてよいです。

がんの方では栄養を摂るとがんが大きくなってしまうので、がんと共存するために、最後に近づくと食べる量が減っていきます。


自身の生活を大切にして

ご本人が満足できる逝き方を支えます。


自分らしく生活するために

戦わない勇気を持ってください


病気は治せないけど、生活を支えて

患者さんの人生という物語の1ページを一緒に作りたいです。


ナラティブ(ものがたり)医療をね、

もっと勉強したいです。