11月23日(金・勤労感謝の日)木枯らしがまた吹いている。
晴れてはいるが今日も昨日同様に木枯らし・・・
工業団地名物のケヤキ並木もすっかり紅葉し、早くも散りはじめた
俺の会社に立つこの1本がひときわきれいに色づいている、ってのは身びいきかな
まだまだ興奮が覚めやらぬ俺だが、さすがにここ2週間の強行軍でバテ気味
今日からの3連休はまたまた神様がくれた俺へのプレゼントだ
ゆっくり休んで・・・、って思ってたんだが根がビンボー症な俺はまた動き始めている。
神様はいったい俺にあと何年の時間をくれるんだろうか。
10年、76才までだとすれば、もう残りは3,650日しかない。
もったいなくて惰眠をむさぼるなんて出来ねぇよ、マジで。
で、アタマだけでも動かさなきゃ、ってまた会社に出て来た。
佐藤靖子のシード権復活劇はいろいろな条件がすべて揃ったことから始まった。
SANKYO、富士通と終盤の大事な試合を出られず、あと3戦を残すのみとなったとき。
大塚家具のマンデーに合格、出場。最終日に伸ばせなかったが、483,000円の賞金をもらえた。
この段階では10万円だって貴重だ。
そして、出場枠わずかに3名という過酷な条件の伊藤園マンデーをトップで突破!
俺は正直、マンデーは心の底ではあきらめていた。
可能性がある限り、とは思うが、思考が行きつくところは暗い予想ばかりだった。
よく通過したよなぁ、SAYAは。すごい粘りだ。ナイス・ガッツだよ。
そしてその伊藤園で、明治チョコレート以来の8位タイに入り、1,750,000円という賞金ゲット!
激闘の3日間、特に最終日の3連続バーディーなんかマジ、神がかっていた。
神経も身体もすり切れそうな戦いを終え、休むことさえ出来ずに翌日朝一の飛行機で高松へ飛ぶ。
着いた翌日朝から選考会出場だ。
伊藤園に出なかった、出られなかった選手、2日目の予選で敗退した選手はまだ余裕がある。
コースでのラウンドも入念に出来ただろうし、休養も出来たはずだ。
ぶっつけ本番のエリエール本戦への出場を賭けた選考会。
SAYAは1アンダー・71で回ったが、健闘むなしく13位タイ。出場枠5名の中には入れなかった。
だが、奇跡は起きた
ウェイティング7番で最後の望みを掛けていたSAYAに神様がご褒美をくれた。
6名で打ち切り、残念~、ってところを本戦前日に出場の朗報が届いたのだ。
「静岡のかくれSAYAファン」さんがペアリング表の空欄を見て、エリエールGCに問い合わせ中に、電話の相手が、
「エッ、頓所由夏プロが腰痛で欠場?」って誰かと話したという。
「もしかしたら佐藤靖子プロ出られるかも」って「静岡の・・・」さんに言ったそうだ。
多分それがSAYAへのプレゼント。神様が一所懸命最後まで諦めず健闘するSAYAにくれたご褒美。
それから本戦でのSAYAの奮闘はみんな知っての通りだ。
最終日イーブンで回ったSAYAは見事に8位タイに入り、シード権を射止めた。
最終日アンダーで回ったプロは51人中わずかに7名。
あの強風の中を、あのプレッシャーを5時間も抱え、耐え忍んでのすごいイーブンパーだった。
どんなに神様が出場権をくれても、本人が結果を出さなきゃなんにもならないんだからな。
2日目。
1番パーのあと、3連続ボギーであっと言う間にー3の貯金を吐き出したとき、佐藤靖子はよく立ち直ったと今更ながら鳥肌が立つぜ。
結局予選通過は2オーバーまで。「弱いときのSAYA」だったら落ちただろうよ。
シード権ランキング51位。最下位のところから三人抜いて48位になり、来季のシードが確定した。
あらためて、この結果を見るとき、俺は思う。
こんな筋書きのドラマを作ったら、「お前、そんな調子のいい話があるかっ」って怒られるぜ、って。
「最終日の18番ホールに立つときのSAYAの気持ちを思うだけで、俺は息苦しくなる」、そうメールで書いてきてくれた徳島さん。
そう、俺もあそこで祈ったよ。とにかく3つで乗せてくれ、って。
ムリ筋のドラマは完結した。いい夢を実現するという結末で。
佐藤靖子プロ、来年はどんなドラマを見せてくれるのだろうか?