どこの英語教材制作会社でも行うことだと思いますが、うちの編集部でも教材の品質管理、難易度管理の一貫として、コンピュータを使って英文分析を行います。大々的にデータベースを使うこともあれば、大雑把に全体像を把握するために、誰でも利用できる簡易的なツールで分析を試みることもあります。
例えば、Wordのツールでスペルチェックなどの文章校正をしますよね。オプションの「スペルチェックと文章校正」の欄で、「読みやすさを評価する」にチェックを入れておくと、皆さんの英文のreadability(読みやすさ)を評価できちゃうのです。![]()
例えば、あなたが書いた英文一文の平均的な長さ、単語で使われている文字数の平均、受動態の頻度、学年表示(アメリカの学校制度なら何年生レベルの英文かという評価)。根拠となっている研究は、話せば長くなるのですが、確か20世紀半ば頃にはじまった研究が基になっていた記憶があります。
つい今日も、制作中の教材の難易度と比較するために、改めて英検準1級のリスニングからいくつかピックアップして、このWordに備わっているツールで分析しました。なんといいますか、私の感覚が数値化されたような気がしました。(これは英検のHPで公開されている問題からいくつかピックアップして入力して行っているので、特に極秘事項とかそういうものではありません)
大雑把に言うと、Part 1 (会話)は小学校4-5年レベル、Part 2 (150語前後のパッセージ)は、高校2年前後、Part 3は中学2年前後という結果でした。(あくまでも少ないサンプルなので参考程度ということで)
よくPart 2が攻略できない、という悩みを打ち明けられるのですが、数値でみても、やはり群を抜いて難しいと言うことがわかりました。一文の長さは、パート3よりも5、6語長い。しかも単語レベルが難しければ、それは理解しがたいのは当たり前ですよね。
その昔、大学生だった頃(20年以上前)、同様の分析プログラムを用いて、日本の大学生の英語スピーチやアメリカ大統領のスピーチなどを分析して卒論にしたなぁ。その頃、そういう研究する人はいなくて着眼点だけは褒められたなぁ。
ちなみに、ケネディやFDRは1文が22-3語ある格調高い英文でした。ヘミングウェイなどは12-3語が平均で、畳み掛けるような文体ですよね。最近話題のオバマについては、まだ調べておりません。
ちょっと堅い話でごめんね。![]()