小学生低学年からの英語学習について、私の教室での例を報告したいと思います。
英研での学習がとても上手く作用してくれたのが、今年国立大学を卒業したRちゃんです。彼女は小学2年生から私の教室に通うようになりました。もともと利発な生徒でしたので、英語の学習も順調でした。教材も長文のK教材に入るまではSシリーズ(specialシリーズ・中学3年間分教材:上位10%レベル対象)を使用しました。教室を休むこともなく、学習の後に消しゴムのかすをゴミ箱に捨てる、他の生徒が帰るときや自分が先に帰るときは声を掛ける、といったマナーを積極的に広めてくれたのも彼女でした。
とは言え、小学3~4年生の頃には教室を辞めたい(前出、注3を参照)と何度かお母さんに話していたそうです。お母様は何とかそんな彼女をなだめて、教室に通うよう促して下さっていました。
中学での成績もトップクラスでしたが、英語はその中でも飛びぬけていました。そして彼女の英語の実力に更に磨きがかったのは高校に進み、長文教材に進んだ頃からでした。私は只、本文を読んで、彼女がリピートし、提出された解答用紙を採点するだけでした。英語をフルセンテンスで解答する問題もほとんど正解していましたので、淡々とした時間が過ぎましたが、模試では偏差値80以上を取るほどの実力を持つことができました。
お母様曰く、「英語だけなら東大に入学できました。」と感激の言葉をいただきました。大学では、地球環境学を専攻しました。入学後のTOEICで615スコアを取り、大学から15万円を支給されてオーストラリアの研修旅行に行くことができました。
更に感激したことは、オーストラリアで、彼女がかつての英研の友だちに再会したことです。その友だちも小学生のとき、私の教室に通い始めて仲良くなった生徒でした。こちらの生徒は高校進学のときに、外国の高校に進みたいという強い思いを抱き、お母様が相談にいらっしゃいました。本人の強い意志とその後のご両親の相談会等への参加で彼女の思いが実現し、高校、大学とオーストラリアで暮らし、現地の学校に通いました。現在も二つ目の大学に通っているそうです。数年前までは帰国の度に教室に来てくれて、オーストラリアでの生活の様子を知らせてくれました。沢山の写真や学校に出したレポートも見せてもらいました。
私が二人の生徒に教えた英語はアルファベットから始まり、単語、基本的な文章、それらを組み合わせた物語といった英語のほんのさわりの部分です。それを小さな教室で週に1回~2回黙々とペンを動かす体験が、本物のグローバリゼーション実現の第一歩でした。
彼女たちが英語を介して触れた異文化のシャワーは、多くの発見と驚き、希望や喜びを彼女たちに与えたことと思います。それが同時に自分と自分の将来への自信を生みだしてくれたことと思います。このことこそ知識を教える教育の大きな目的のひとつではないかと思っています。
全ての生徒が同様の成果を生むことは期待できないかもしれませんが、可能性の種を蒔き続けることには意味があると思っています。