インドの ビハール・スクールにいた頃のお話


今まで海外に行っても、ホームシックになったことはなかったのですが・・・

当時は日本食(うどんやら、和菓子やら)が、やたらと懐かしくて、

夢にまで出てきてしまうくらいでした。(^^;)


やはり4ヶ月以上、日本から離れたことがなかったこともあるし


今思うと

ほとんど日本語を使う機会がなかったことも

ホームシックの原因だったと思います。


そんなとき、ふと思い出した歌がありました。

確か、小学校の音楽の教科書にあった歌です。


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「帰れソレントへ」 芙龍明子訳詞



うるわしのソレント 海原(うなばら)はるかに

夕もやたなびき 思い出誘う

オレンジの香り ほのかにただよい

森の緑にも 風はささやく

今はただ一人 過ぎし日しのべば

砕ける波音 寂しく響く

帰れ君 故郷(ふるさと)の町

このソレントへ 帰れよ


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この歌を口ずさみながら、なぜか一人涙していました。 


学校には、世界中から50名以上が参加していて

ロシアからは、女性が一人参加していました。


彼女は、ピアノが得意で、キーボードが部屋にありました。

彼女のお部屋に遊びに行く機会がありましたので

その時に、この曲を弾いてほしいとお願いしました。


少しメロディを口ずさんであげると、すぐわかってくれて

弾き語りで演奏してくれました。(もちろんロシア語?)


その後、彼女が

「実はこの曲、私も2・3日前から急に頭に浮かんできて

何度か自分で弾いた」 と言うのです。


「え? ほんと? 私も思い出してたのよ。

素敵な演奏、ありがとう」

なんて、話が弾みました。


曲を聞いた後、一人で 涙涙 でしたが

なんとも不思議な偶然 のお話でした。