その昔、私はバンドを組んでいました。
本気で音楽で食べていこうとバンドメンバーで上京し、
都内のライブハウスで活動しました。
結果、自分の才能の限界を知って音楽の世界から足を洗ったのですが、
やり切ったと思えるその経験は今に繋がっていると思います。
表現するという意味では書道もバンドも同じで、
コンセプトをいうものがとても大切だと思います。
何を表現したいのかを考え、それを実現するための技術を身につける。
この順序が逆になってしまうと表現者は駄目なのです。
自分の技術の中でしか表現しなくなってしまうと、
それはアーティストとしての終わりを意味します。
分かっていても気がつくと自分の枠の中で制作をしている自分に気づく時があります。
そんな時は原点に立ち戻るようにしています。
大切なのは何を表現したいのか。
これは死ぬまで変わらない真実だと思います。