今年に入り、私のもとへ繰り返し届くカードがある。

それが「女教皇」。


女教皇は、凛とした佇まいと神秘性を持つカードとして知られている。

けれど私にとってそれは、特別な力を示すものではなかった。


それは、

「これまでの在り方を終え、新しい姿勢へ移行する」

そんな合図として現れたカードだった。




私に示された女教皇の姿は、とても静かだった。


「何かをどうにかしようとしない在り方」


言葉にしすぎない。

結論を急がない。

白黒をつけない。


相手の内側を信じて待ち、

自分の内側の静けさを守る。




HSP気質の私は、人の内側を感じ取りやすい。

けれど女教皇が示したのは、

感じ取っても、動かないという姿勢だった。


反応しない。

意味づけしない。

行動の理由にしない。


ただ、通過させる。


雲を見るように、

そこにあることは分かるけれど、

掴まず、追わず、留めない。


これは我慢ではない。

自分を抑えることでもない。




女教皇は、内向きでも引きこもりでもない。


世界を見たまま、

自分の場所に留まっている。


私はこれまで、

考え続ける「内省オタク」だったのかもしれない。


けれど内省は、十分に言葉になり、役目を終えた。




今の私は、

世界を見たまま、自分の内側から離れない。


それは、

「奪われない在り方」へと変わっていく感覚。


女教皇は、

動かない弱さではなく、

動かなくていいと知っている静かな強さを

教えてくれている。