カットに大切な拘り
僕が、カットをする際、一番大切にしていること。
それは、『好い加減』です。
丁寧過ぎず、やり過ぎず、今っぽ過ぎず、自分の好みに走り過ぎない。
ついつい美容師さんは、「俺、おれ、オレ」ってなりやすい。
自分のカラーを押し付けようとする。
けして悪いわけじゃない。
だって、それが美容師さんの「カラー」になるわけだし、「らしさ」や「オリジナル」になるからね。
でも、それを求めていないお客様だっている。
お客様も、「自分らしさ」を求めてたりする。
だから、「好い加減」が必要。
自分のカラーとお客様のカラーの好いバランスが必ずある。
そのバランスを上手にとれる美容師が、売れてる美容師だと思っている。
だって、そうでしょ?
「今日は、あなたにお任せします」って言いながら、結構自分の好みのスタイルを期待してるでしょ?
美容師は、そこに気付かなければいけないし、それに応える義務がある。
期待以上のスタイルが提案できて、初めてお客様が感動する。
感動を与えられる美容師こそ、一流の証じゃないの?
頭でっかちな自分勝手なの考え方じゃなく、柔らかい発想でお客様を感じとること。
肩の力を抜いて、好い加減にカットする。
簡単そうで、結構難しい。
でも、難しそうで、結構簡単。
だから「好い加減」なんだと思う。