貨幣の顔は統治者ではなく文化的偉人に、というのは、いまや世界的潮流です。日本がいまさら藩閥政治家の肖像に戻ることはありえません。
聖徳太子・伊藤博文・岩倉具視・板垣退助から、福沢諭吉・新渡戸稲造・夏目漱石に変わるときに、「これからの紙幣は政治家ではなく文化人でいきます」という方針が明確に示されています。
かつての紙幣は薩長土肥か公家出身の「維新の元勲」に限られていました。つまり明治維新バンザイだったわけですが。
「それは、時代遅れじゃね?」という風潮から、貨幣の顔が変わったんです。
そこで「もとは幕府側の土地出身の民間人」が起用されるようになりました。
福沢諭吉がなれて大隈重信がなれないのはおかしい、という早稲田関係者は多いですが。
大隈は佐賀(肥前)出身の藩閥政治家に間違いないので、仕方ありません。
但し、渋沢栄一は、元上役の大隈重信が学校を作るとき、かなりのカネを出してますので、事実上早稲田大学創設メンバーなんです。そのへんのところでバランスとってきたな、と見ていいでしょう。
早稲田のシェイクスピア者としては、坪内逍遙博士に来て欲しいところですけど。悪くなくない?
しかし、公平・持ち回りの精神でいけば、数十年後の新1万円冊は、新島襄あたりが有力、と見ます。
同志社大学ね。