紙幣の顔が伊藤博文から夏目漱石、野口英世、渋沢栄一に変わったのは何故? | えいいちのはなしANNEX

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「青天を衝け」開始記念、渋沢栄一の千円札は「何枠」なのか、を考える。

まず、昭和の頃の紙幣といえば。

聖徳太子は奈良県(近畿)、伊藤博文は山口県(中国)、岩倉具視は京都府(近畿)、板垣退助は高知県(四国)の出身です。

紙幣を刷新するにあたり、

「政治家や軍人ではなく文化人を選ぶ」

「従来とは違う地方の出身者を選ぶ」

が大方針になります。

つまり「東北」「関東」「九州」から一人づつ、日本の近代化に貢献した人物を選びましょう。

ということで、

福沢諭吉 福岡県(九州)

新渡戸稲造 岩手県(東北)

夏目漱石 東京都(関東)

の三人になりました。

なお、その後の改訂で、東北代表は野口英世(福島県)に、関東(東京)代表は樋口一葉に交代して、現在に至ります。

て、ゆうのがざっくりした解説。

で。

千円札が渋沢栄一に代わります。埼玉県深谷の生まれですから、関東です。

一万円札の北里柴三郎は熊本生まれ(九州)。これは、よし。

五千円札の津田梅子は、江戸(東京)の生まれ。

ありゃ。関東が二人になってる。

これは「三人のうち、せめて一人は女性で」っていうのが大方針からして仕方ないところかも知れませんが。ちょっと座りが悪い。

論理を組み立て直さないと。

考えられるのは、「夏目漱石、樋口一葉、津田梅子は東京だが、渋沢栄一は埼玉だ」てこと。つまり「関東1、東北1」ではなく、実は「東京1、東日本(関東、東北、北海道)1」なんだ、と考えればいいんだ。

東日本というのは「旧佐幕」ということでもある。

埼玉から北は、東北と一緒。渋沢栄一(一橋の家来)は野口英世(会津)の後釜なんだ。
こう考えれば辻褄が合う。どうすか?
あ、「オオカミ少女と黒王子」のクサカベくん、吉沢亮だったんだ。なんと三番手の「地味な男子」の役。
 

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