歌舞伎「風の谷のナウシカ」、元祖セカイ系は歌舞伎テイストに意外と合う | えいいちのはなしANNEX

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尾上菊之介主演「風の谷のナウシカ」、前後編で6時間。観ましたとも。映画館で、だけど。

新橋演舞場で、昼夜ぶっ通しでやったやつ。「ヘンリー6世三部作通し」と同じくらいの大イベントだ。

わあ、俺原作漫画は読んだはずなんだが。こんな話だったかナウシカ。

なるほどそうか、エヴァンゲリオンの原型みたいな話だったんだ、これは! てゆうアブナイ感想を書きかけたが…。

元祖、セカイ系! 難しいぞ宮崎駿!

片岡亀蔵、という歌舞伎役者さんが、私は大好きです。

この「風の谷のナウシカ 前後編」では、クロトワをやってます。クシャナを監視するために着いた参謀が、あっさり寝がえり「このクロトワは、使い勝手のある男ですぜ」と嘯く、物凄くいいポジションです。

先年やった「阿弖流為(アテルイ)」では、主人公の染五郎(当時)になにやってもかなわない蝦夷の男で、足を引っ張ったり裏切っちゃったりするんだけど、名前がなんと「バンコー」です(蛮甲、かな!)。やっぱり生き方のしぶとい男で、最期に男気を見せたりします(わあ、泣いたなあ)。
この「風の谷のナウシカ」でも、いい味だしてます。俺は自分が可愛いから生き延びるためなら汚い手でも平気ですぜ、と嘯きながら、実はクシャナが大好きになってるようです(このへん、萌えないでもない)。クロトワはどこまで生き延びるのか? とワクワクして観てたら、また男気見せてて涙モノでした。

よかったなあ!

合計6時間、ナウシカってこんな物語だったか。俺、原作漫画読んだはずなんだけどなあ。

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