早起きは三文の得っていうけど、それって、たいして得しないから寝坊するに限る、って意味? | えいいちのはなしANNEX

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 「早起きは三文の徳(得)」
 ということわざがあります。「ほんのわずかだけど、いい気持ちになって、得した気分になるよ」という意味でしょうか。

 三文って、どれくらいでしょう。時代によって違うでしょうが、感覚として一文銭が10円玉くらいなもんとして、一回早起きして30円、ちょっとばかばかしいですね。
 実際、そう考える人が、昔からいたようです。ですから、この言葉は「早起きなんかしても、たいして得にはならねえから、朝寝坊したほうがマシだよ」という意味のことわざだ、と主張する人も多かったようです。
 そういうふうに開き直って朝寝をして暮らしたほうが、トータルでいい人生を送れる、と考えるなら、そうするべきでしょう。
 実際、毎日早起きしても、一日30円とすれば月にすれば千円弱、一年で一万円です。十年で十万円。早起きしてラジオ体操でもして健康になって百歳まで生きれば百万円、いや、こんな計算しても意味ないってば、単なるもののたとえなんだから(笑)。

 実はね、このことわざには、続きがあるらしいですよ。
 「早起きは三文の得、夜なべは十文の損」
 つまり、夜更かしするともっと損をする、ということです。余計に腹も減るし光熱費もかかる。たぶん十文(100円ですか?)くらいじゃ済まないと思いますが、まあ、これももののたとえですから、いいとしましょう。
 要するに、朝寝坊すれば夜更かしになり、どんどん「小さな損」が溜まって大きくなっていくということです。
 だから、「おまえさんが利巧者なら、早寝早起きするに限るぜ、そのほうが人生トータルで得だぜ」と言ってるんだろうと、そんなふうに考えるのが正しい、てのは深読みかも知れませんが。
 継続は力なり。塵も積もれば山となる。まあ、そういうことです。たぶん。
 そんなにちゃんと生きられればいいですけどね。