『田園詩』


作者:レオ・プッツ(Leo Putz)
イタリア=オーストリアの印象派画家、初期表現主義の先駆者
制作時期:19世紀後半
技法・サイズ:油彩・カンヴァス、112.3 × 96.5cm
所蔵:ブダペスト国立西洋美術館

きらきらと光を映す川面に、静かに浮かぶ一艘の小舟。

白いドレスをまとった女性がそっと身をかがめ、指先で水面に触れようとしています。
美しくまとめられた金色の髪に、どこかクラシカルな帽子。その後ろでは、黒い服を着た男性が笛を奏でながら、優しい眼差しで彼女を見つめています。

川面いっぱいに広がる金色と緑の光。
水辺には淡い黄色の花々が浮かび、穏やかな時間の中に、まるで音楽まで聞こえてきそうな情景です。

眺めていると、こちらまで小舟に乗っているような気持ちになる、とても詩的で美しい一枚です。