『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答! -35ページ目

『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!

本当にわかる英語とは?!英語、英文法、その他の外国語の学習、言語学などについていろいろ語ります。

英語上級者の英文でも、添削していると、「不必要・不自然に難しい英語表現」に出会うことがよくあります。間違っているとは言わないまでも、日常会話の文体の中に、急に専門家の口調が飛び出してきたような印象があり、文章全体としてチグハグな感じが否めません。また、無理やり捻り出した感(別の言い方をすると、日本語の直訳感)があるこうした表現は、最終的にはミスの温床でもあります。

拙著「英文法の鬼100則」でも述べた通り、我々英語学習者にとって、「中学英語は使うための英語」「高校英語は理解するための英語」のスタンスで学習を進めて行った方が、「話す・書く」英語の向上がスムーズに望めます。したがって、中学英語を的確に使っていくことが大事です(中学英語は「子供っぽい」英語ではありませんので、念のため)。

ではどうやって中学英語を使っていくのか、ということになるのですが、先ほど述べた通り、不自然に難しい英語表現は、実は「難しい日本語」を直訳することで出現する場合が多いのです。例えば車があると、たくさん買い物をするときに荷物を運ぶのに便利ですが、これを「自家用車を所有していると、食糧量販店で多くの商品を購入した場合でも搬送するのに利便性が高い」というような思考回路で英文にしようとしてしまうのです。どうですか?間違いではないかもしれませんが、日々の買い物の話に「自家用車」「食糧量販店」「搬送」「利便性」という言葉は不自然です。

こうした言葉を選んでしまうのにも理由はあると考えられます。こうした難しい言葉はひとつの単語で言いたいことをしっかり伝えてくれるという利点があります。そして、難しい単語であるほど意味にあいまいさが少ないため、翻訳しやすい、という利点もあります。。例えば「搬送する」を「運ぶ」にすると簡単ですが、「運ぶ」という、少しゆるい、というか漠然とした意味を表す英単語はいろいろありそうで、自分が話している文脈ではどれにすればいいか、迷ってしまいます。

しかし、平易で明瞭、かつ簡潔な英語表現は、英語ネイティブだけでなく、ノンネイティブ間で英語を共通語としてコミュニケーションを取る場合にもとても役に立ちます。そうした英語を話すために、まずは「中学レベルの日本語」(いわゆる最近よく言われる「やさしい日本語」)を思い浮かべ、それを英語にする癖をつけるよう訓練することがとても大事です。

以上、本日の気づきでした。

世界最大級のオンライン動画学習プラットフォームUdemyと、私が所属する(株)スタディーハッカーがタッグを組み、「英文法の鬼100則」にもとづいた、私の英文法講座が始まりました。

今回は「動詞・助動詞編」!講座に関するインタビュー記事です。

 

【心のままに英文法を使えるようになろう!】英文法の講師 時吉さんに聞く、英語の学び方とコツ

11月13日に発売された新刊「英熟語の鬼100則」はもうご覧になっていただけましたか?

前著「英文法の鬼100則」の内容を連動させて、「わかる熟語・記憶に残る熟語」を多数紹介しています。

 

また一番の目玉と言えるのが、前著でご紹介できなかった「比較」の説明。

比較は文法というよりは重要構文・重要表現の宝庫であり、文法書ではなく、今回のような「熟語・表現辞典」的な本で紹介しようとずっと考えていました。

 

  • 比較級の強調になぜveryが使えないのか
  • theが使えない最上級がなぜあるのか、そして何を意味するのか
  • クジラの構文no more A than Bの「心の風景」が見える

などなど、その他にも「超ややこしい」あの表現たちの謎解きを行っています。

 

先日、ジュンク堂書店池袋本店様にて語学書第5位!ありがとうございます。

 

 

大学の一年先輩だったTOIECのカリスマ、「金のフレーズ」でお馴染みのTex 加藤先生から今日連絡があり「今日日本橋の丸善行ったら、「英熟語の鬼100則」がノンフィクション部門10位だったよ」と!ありがとうございます!語学書のジャンルを超えて頑張っています!

今回本の帯を書いてくださったパックン・マックンのパトリック・ハーランさんは、実は昔の芸人仲間です。もうずいぶん長い間会ってなかったのだけど、快く推薦文を書いていただきました!

 

みんなの力で世に送り出した力作です!是非お手にとってご覧くださいませ!

 

時吉秀弥