but という口癖があったらやめる | 仕事の英語パーソナルトレーナーのブログ

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ブログで「仕事のえいご」について書き始めてから5年目に入りました。


英語でやり取りをする方々に向けて

 

> 話の聞き手にわかりやすく
> 誤解を招くことなく
> どうしたら効率的なコミュニケーションができるか

 

に関連のある記事を時に文化的背景を交えて取り上げてきました。

 

そして様々なトピックを取上げれば取り上げるほど私がこのブログの読者にお伝えしているコミュニケーションのコツは

究極のところ、文化の違い以上に

 

> 相手に伝えたいことが整理されている
> 相手に分かりやすい順番で伝えている(結論が先、説明は後から)
> 説明の中に具体例があるとよい

 

など「構成がたいせつ」ということに気づきました。

 

 

まずは相手の質問に答える

 

毎朝の「アサイチ」(NHK)や、日曜日の「NHK討論」を観ていると、ゲストの専門家や 政党の代表の話が長くて司会者が苦労している場面を見かけることがあります。


質問を受けた時は、すぐに質問に答えて欲しいのに、まず背景説明を延々としてしまう。

その結果、時間切れになってしまう。

 

ここには多分に 「失礼を避けたい」「対立を避けたい」 という日本人の無意識レベルの気持が働いているように思います。

 

充分な説明をせずに意見をズバッと言うのは失礼。

相手に分かりやすいように、背景説明をしてから意見を言うほうが、反対意見が出にくいだろう。

 

そんな気持が働くのかもしれません。


私のクライアントさんとのやり取りでも最近、こんなことがありました。


この夏、ロシアにフィールドワークに行く予定があるとのこと。私にはロシア人の知り合いがいないので興味津々で質問してみました。

 

「ロシアの国民性ってざっくりいうとどんな感じですか?」

 

私の期待は 「おおらか」「あけっぴろげ」 というくらいの大まかな回答を期待していたのですが

その後、数分にわたりロシア建築の特徴についての説明が始まりました。

 

 

その方にとってはロシア建築の特長はロシア人気質を説明する背景情報として、よいサンプルだったのかもしれません。

 


お気持ちはとてもよくわかります。

でも、質問をした私は「早く結論を知りたい。。。いつまで続くのかなあ?」 と正直やきもきしてしまいました。

 

さらに日本語のやり取りでは相手が話している途中で遮るのは失礼。質問者は説明を辛抱強く聞きます。

 

でも日本語を話さない上司との英語でのやり取りではこちらが結論をなかなか言わないと

 

「で、どうして欲しいの?」
「あなたが言いたいのはこういうこと?」

 

と言われがちです。

 

これは英語力不足とは全く関係がないことが大部分。TOEICなどのレベルチェックテストの高得点者でもそういったミスをしていることが

あります。


そのためには

 

> 伝えたいメッセージをはっきりさせる

> その理由が整理されていて、分かりやすい順番で話す

 

これさえあれば、英語でも、日本語でも肝心なことを時間切れにならずに伝えられます。

 

口癖になりがちな逆接の接続詞

前置きが長くなりました。
 

今日は英語だけでなく、日本語で話す際にもここを改善すると話が伝わりやすくなる。

 

という接続詞の使い方の一例を取り上げます。

 

それは「逆接の接続詞」を多用しない ということです。

例えば、上司に報告したいことがあって、声を掛けるとき。


「ちょっとお時間いただけますか? 〇〇の件についてなんですが。。。

この「が。。。」のことです!


「〇〇の件なんですが」の最後の「が。。。」

 

先方と話してみたんですが、基本的にはOKだそうなんですが、最終的には来週まで待って欲しいそうです。
私は問題ないと思うんですが、課長、どう思いますか?

 

 

逆接の接続詞「が」3つ入っています。

 

でも「が」の前後で文章の主張がひっくり返ってないですよね?

 

自分の同僚や自分自身の日ごろの話すときの口癖を振返ってみると、意外なほど高い確率で

 

「文脈が逆接でないのに『~ですが』を使っている人がいるんですよ。口癖になっているようです。

 

 

実は私自身も10数年前までそうでした。特に日本語の文章。

同僚から指摘されて「無駄な逆接の接続詞」の多用に気づきました。

 

人事部からのアナウンス文の原稿を試しに読んでもらったところ

「これ、『~ですが』っていう言葉がところどころ入るけど、必ずしも前後が逆接になってないでしょ?」
と指摘を受けました。


ただの口癖でそれまで全く気にしたことがありませんでした。

先ほどの上司への報告のケースをもういちど取り上げます。

 

『先方と話してみたんですが、基本的にはOKだそうなんですが、最終的には来週まで待って欲しいそうです。私は問題ないと思うんですが、課長、どう思いますか?』

 

から、逆接の「が」を取り除くと

 

『先方と話してみたところ基本的にはOKというで最終的には来週まで待ってほしいそうです。私は問題ないと思います。課長はどう思いますか?』

 

ひとつも「~なんですが」を入れずに話すことで、聞き手には内容がすんなりと伝わります。

「~なんですが」という逆接が入ると聞き手は、この後 いままでの内容が逆転することを無意識に予想してしまいますので頭の中が

混乱して言いたいことが伝わりにくくなる。
 

もし自分にその口癖があったら、直してしまいましょう。

 

 

英語にBUTを多用するとどうなるでしょう?

さらに日本語で話すときに「~なんですが」という口癖がある人が英語で話すとき、英語で も BUT を多用してしまう。

 

上司: Can you finish the report by five?
     5時までに報告書、仕上げられるかしら?

 

部下: Yes, but I need you review before finalizing it.
     はい、でも最終盤にする前に目を通していただきたいのです

 

この Yes, but… 

 

使っている人、たまにいます。

 

上司は時間に間に合うかどうかを知りたい。

でも部下は一度 Yes と答えておきながらそのあとに

BUT

の一言を入れてしまう。

 

その結果、上司は一番知りたい、報告書が5時に間に合うかどうかがぼやけて混乱します。

 

実はこの逆接でない時のBUTをなくすのは、相手に伝わりやすい話し方のコツの一つです。

 

今は仕事で英語を使いません。という方も自分が日本語で話す際に意味のない逆接の接続詞「~ですが」

を極力取り除いて話してみてください。


話しの内容が整理されて、聞き手の耳にすんなりと受け入れられやすくなります。

 

 

 

 

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