先日、英会話を習いに行っている母から、「ちょっと教えて~!」と頼まれて、急遽スカイプでレッスンすることになったんですが、今まで受け持った生徒さんにもよくある発音ミスだったので、ここでも紹介しておくことにします。
それは前置詞のtoの発音です。
中学や高校などでは、toは「トゥー」と習いますね。しかし、実際にネイティブスピーカーがtoを「トゥー」と発音する頻度は、自然なスピードの会話の中では殆どありません。ハッピーバースデーの歌を歌う時は例外ですが、普段は「トゥー」というより、むしろ「タ」に近い音で発音されます。例えば、
I came to New York 5 months ago.
という文の場合、I came toの部分の音は「アイケイムタ」というカタカナが一番近い音になります。「トゥー」とやってしまうと、two? too?と聞き手を混乱させてしまいかねません。
前置詞は機能語と呼ばれる単語の一種で、機能語は文章の中で軽く弱く発音されます。名詞や動詞、形容詞などは意思疎通に不可欠な重要な意味を持つ単語なので、聞き取れないとコミュニケーションが成り立ちませんが、前置詞の場合はもし聞き落としても何を言いたいのかという大意は大体掴めますね。そういった類の単語(冠詞や接続詞など)は弱く早く軽く発音されます。なので、toの部分は「タ」となります。発音記号だと/tǝ/となります。
発音記号についてさらにつっこんで説明すると、このeがひっくり返ったǝという発音記号ですが、口が一番リラックスした状態のときに出る音をさします。例えば、仕事から疲れて帰ってきてソファーに座り、ほっと一息「はぁ」と声を出したとします。その口の形、舌の位置で出る音が/ǝ/です。「はぁ」の「あ」の部分は弱く、軽く、リラックスした音になってますね。この調子でtoと読むと/tǝ/の音になるんです。
toの発音を少しなおすだけで、ぐんと英語らしい音になって、今後英語独特のリズムを使って話すのにも大いに役立ちます。簡単な発音矯正なので、たくさん練習してマスターしましょう。