おはようございます、こんにちは、こんばんは、
はじめまして国語ニキです。
この度友人である英語ニキのブログに参加させてもらい、日英ニキ同盟として彼は英語について、ぼくは国語について様々な角度からお話をさせてもらう方針でやっていこうと思っております。
最初のご挨拶にさしあたって、はてさて、いったい何を話せばいいのやら…と思いながら時間ばかり経過していくのを眺めていたので、これはいかん、と重い腰を上げて筆を取った次第であります。
ここ数日は私事で慌ただしく過ごしており、気づけば世は春めきはじめ、出会いと別れの、いや別れと出会いの時期、と申すべき季節になっております。
ぼくは四季巡るこの国が好きですが、中でもこの季節が大好きです。花粉が…と言われる方もいらっしゃますが、ぼくの体は花粉に抵抗力が強いようでありがたいことに平穏無事に過ごさせてもらっています(全国の花粉症の方、申し訳ありません)。
あいにく俺は下戸でな。茶の湯なら付き合おう…。(ぼくはお酒が飲めません。)
さて、このあたりで閑話休題。
国語ニキと名乗る以上初回はちゃんと国語に関連したことで、と思いみんながあまり好きではない古文単語についてのお話を少ししようかと思います。
古文単語――。これは文系の受験生ならば避けては通れぬ鬼門であります。同じ単語の勉強である英単語に比べ、どうしてこうも覚えにくいのか、そう感じている方が多いのではないでしょうか。
その理由ですが、ぼくはこう考えています。
記号→日本語である英単語に対して、
日本語→日本語である古文単語は頭のなかで整理がつきにくい傾向にあるのでしょう。
ぼく自身かつて覚える際には苦労した経験があります。
ここでぼくの今回の提案です。
ずばり、「古文単語は語源で覚えるべし」
事実この方法は古文単語帳として出版されているものにも採用されているケースが多いです。
一つ例をとって考えてみましょう。
古文単語「おどろく」には辞書で引くとおおよそ2つの意味があるとされています。
①びっくりする。突然それと気づく。
②眠りから覚める。めざめる。
『古語辞典』〔第十版〕(松村明等編、旺文社、二〇〇八年九月)
これらに加えて受験で用いられるものとして、単語帳には
③はっとする。おどろく。(現代語と同じ意味)
とするものが基本です。
「えっ、先生、こんなの一つでも覚えるの大変なのに、三つも覚えなきゃなんないんですか?おれ古文嫌いなのに、こんなの無理ですよ~」
「そう思うだろ?実はな、これは三つも覚える必要はないんだな。これら三つを一発で覚えられてしまう方法があるんだな。」(某塾講師風)
「認めたくないものだな、そんな方法があるだなんて」
そう、ここで語源です。
「おどろく」の語源は
「外界にそれまでとは違う点のあることを感じ取り、それまで気付いていなかったことに気付く。」(同上)
になります。
…長い。イメージでお届けするとこんな感じ。
外界、つまり自分の外からの変化(ギニュー特戦隊が来る)を感じ取り、今までそれに気づいていなかったことに驚く、という意味になるわけです。
ベジータはこのとき①の意味で相当驚いたんですね。戦力差を考えると絶望的です。
「おどろく」のイメージはすべてこれで賄えます。
というより、よくよく考えれば日本語で驚くの意味って言われたらこれだけでなんとかなりますよね。あとは状況に合わせて変化させるだけ。古文でもそこはおんなじです。
つまり、違うところに意識があって、突然それに気づいたら「①おどろく」(びっくりする)し、
寝ているとき(意識なし)に他からの刺激に気づいて起きたら「②おどろく」(目が覚める)し、
知ってはいたけど、今まで認識していなかったことに気づいたら「③おどろく」(はっとする)
というわけなんですね。
一つ一つ覚えるのも悪くはありませんが、せっかくなら古文単語そのものの意味を知って、自然と意味を活用できるようになりませんか?古文の世界が少し違って見えるかもしれませんよ。
今回はこのあたりで。
また次回国語をテーマにいろんなことを書けたらいいな、と思います。
それでは。
国語ニキ




