羊のボートの漕ぎ方講座 | 英語学習兄弟

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『不思議の国のアリス』やマーク・トウェインの小説を取りあげて、英語の翻訳や解説などやってます 

唐突に、羊はアリスに2本の編み針を渡して、「ボートが漕げるか」と聞いてきます。

お店の中にいて、なぜにボート?



"Yes, a little――but not on land, not with needles――"

「ええ、ちょっとは。でも陸地じゃ漕げないし、編み針じゃ……」




アリスが言い掛けると、あら不思議。
編み針はオールになり、アリスと羊は水の上でボートに乗っているという状況に早変わり。

仕方なく、アリスはボートを漕ぎ始めるのですが、彼女はあまり漕ぐのが上手くないようです。

実際に、キャロルの小さなお友達のアリス・リデルも、ボート漕ぎがダメダメだったとか。

もっとも、7歳の女の子が上手に漕げたら、そのほうがヘンな気はします。

"Feather!" (オールを水平にして)と、アリスに漕ぎ方を教える羊。

feather は「羽」。
動詞で、「オールの先を水平に戻す」ことを言うそうです。

飛行機のプロペラを水平にする「フェザリング」も、この「フェザー」。


The Annotated Alice より引用・参照。

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