英語学習兄弟

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『不思議の国のアリス』やマーク・トウェインの小説を取りあげて、英語の翻訳や解説などやってます 

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羊を乗せて、ボートを漕ぐアリス。
"Feather!" (オールの先を水平にして)と何度も何度も羊はアリスに注意します。



"You'll be catching a crab directly."
"A dear little crab!" thought Alice. "I should like that."


「お前さんは、カニをじかに捕まえそうだよ」
「かわいい小さなカニ」とアリスは思った。「好きだわ」




catch a crab は、ボートを漕ぐときにオールを水中に深く入れすぎて、漕ぎ手がバランスを崩してしまうというイディオム。

速く漕いでたりすると、つんのめってしまいますが、そんな感じかと。

水中でオールにくっついているカニを、漕ぎ手が捕まえるイメージの表現です。

深くでなく、オールを浅く入れすぎてバランスを崩すことも言うのですが、注釈によると、本来はそういった使い方は improperly (不適切に)と書かれてます。


The Annotated Alice より引用・参照。

本館: イングリッシュパーラー

唐突に、羊はアリスに2本の編み針を渡して、「ボートが漕げるか」と聞いてきます。

お店の中にいて、なぜにボート?



"Yes, a little――but not on land, not with needles――"

「ええ、ちょっとは。でも陸地じゃ漕げないし、編み針じゃ……」




アリスが言い掛けると、あら不思議。
編み針はオールになり、アリスと羊は水の上でボートに乗っているという状況に早変わり。

仕方なく、アリスはボートを漕ぎ始めるのですが、彼女はあまり漕ぐのが上手くないようです。

実際に、キャロルの小さなお友達のアリス・リデルも、ボート漕ぎがダメダメだったとか。

もっとも、7歳の女の子が上手に漕げたら、そのほうがヘンな気はします。

"Feather!" (オールを水平にして)と、アリスに漕ぎ方を教える羊。

feather は「羽」。
動詞で、「オールの先を水平に戻す」ことを言うそうです。

飛行機のプロペラを水平にする「フェザリング」も、この「フェザー」。


The Annotated Alice より引用・参照。

本館: イングリッシュパーラー
アリスと、元白の女王だった(?)羊との会話です。

羊は編み物をしながら、アリスに言います。



"Are you a child or teetotum?"

「お前さんは子供かい? それとも独楽(こま)かい?」




teetotum が何かよく分からないのですが、Put and Take というゲームのコマのことらしい。

発音は [tìːtóutəm] で、o にアクセントあり。

特にそのゲームに限った固有名詞というわけでなく、指で挟んで回すタイプの小さなコマのことを言うようです。

Definition of teetotum





確かに、アリスはこの世界ではチェスの駒なのですが。
コマはコマでも、「コマ」違い。


The Annotated Alice より引用・参照。

本館: イングリッシュパーラー