こんにちは。シアトル在住英語コーチのきょうこです。
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シアトルでは今、新海誠監督の映画「天気の子」が複数の映画館で上映されています。
インスタで、「天気の子」の宣伝広告を見かけました。
英語での題名は、WEATHERING WITH YOU とのこと。
(これ、邦題のサブタイトルでもあるんですね。)
さて、ここでクイズです!
Weathering with you って、どういう意味でしょうか?!
「天気の子」の直訳では、当然、ありませんね。
weather に ing がついているので、これは「天気」という意味の名詞ではなく、このweatherは動詞。
では、 weather の動詞はなんて意味?
weather の動詞は、
「~を雨風にさらす」
「嵐・困難などを切り抜ける」
「風化させる」
「船が風上を通る」
etc
といった意味が辞書で出てきます。
3番目と4番目は地質学や船の専門用語みたいなので、一般人は知らないとして。
1番目も2番目も知りませんでした、私。。。
weathering with you は、with you 「あなたと」があることから、
2番目の意味が妥当ですね。なので、正解は、
「あなたと 嵐または困難を切り抜ける」
ですね。
では、嵐を切り抜けるのか、はたまた、困難を切り抜けるのか?
映画の内容は観てないのでわからないのですが、冒険物語だとしたら、きっと
「困難を あなたと 切り抜ける」
って感じですね。
いや~、うまい英語のタイトルつけたな~。
天気(weather) が絡む、主人公とヒロインの冒険物語なので、
weathering with you なんですね~。
ところでこの weather を動詞で使っているのを聞いたことがなかったので、ネイティブが本当に使うのか?どうしても知りたくなりました。
と、いうことで、今通っている大学で、ベテランの英語の先生3人に聞いてみました。
3人中、1人が、「うん、使うよ。車がフリーウェイで不具合で停まって、でもなんとか帰宅できたときとかね。」
3に中、2人が、「weather the storm っていう表現はある。ここで言う the storm (嵐)は、「難しい状況」という意味。その他で使っているのはあまり聞かないけど、もし使われていたとしても、意味はわかる。」
ってことでした。
さらに、現代アメリカ英語のコーパス(言葉の使われ方・組み合わせの統計)で調べてくれました。
動詞の weather の後にくる目的語としては、圧倒的に storm / storms が多く、その他としては downturn、recession (どちらも「不景気」)、times、 changes、 crisis(「危機」) など。困難な状況を示す名詞が多いみたいです。
3人中2人の先生がおっしゃったように、動詞 weather は、
weather the storm(s) 困難を切り抜ける
というイディオムで使われることが圧倒的に多いです。
イディオムって面白いな~。
ビジネス英語を今、ワシントン大学で勉強していますが、イディオムって、ビジネス英語でとても重要になってくるんです。
イディオムってどうしてあるのか?近いうちに紹介できたらと思います!
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