昔と異なり、今は英文和訳は軽視され、むしろ日本語を介さずに英語を理解すべきだという主張が強いようです。さらに、英語を読むことではなく話せるようになることが英語学習の目標だと考える人が多いような気がします。大人になってから「やり直し英語」に取り組む人の間でも、オンライン英会話が人気ですね。

私自身も、今さら英文解釈でもないだろうと思っていたのですが、BOOKOFF(ブックオフ)で桐原書店の「最高レベルの学力養成 ライジング英文解釈」が100円だったので、買って読む事にしました。



今から10年以上前の本で、少し鉛筆の書き込みもあるので安値がついたのだと思います。でも中身はなかなか良いです。全部で167ページの薄い本で、当時の定価は1100円です。定価で買う気はないけど、100円ならお勧めです。

ライジング英文解釈では、難関大学の入試問題の一部を抜粋して、解説と訳例をつけています。その中でも京都大学の問題が非常に難しいです。たとえば、以下の英文を訳せますか?

Survivors will need to have changed their form, their homes and their nature to such an extent that we would be challenged to call their continued existence 'living' by our own standards today.

こんなに難しい英文を中学・高校の6年間の学習で読めるようになるなんて、京大生は頭がいいなーと感心しました。大人になってから生涯学習として英語を学び始めたが、数年やってもあまり上達しない人がいますね。私もそのひとりです。一方、東大や京大に現役合格する人は短期間に相当高いレベルに達します。何が違うのでしょうか。

でも、このような難しい英文の和訳練習をして一体何の役に立つの?

時間の無駄だと思う人は、無理にやる必要はありません。海外ドラマの視聴、多読、オンライン英会話などを中心にした学習でも構いません。大人は自分の好きなようにすれば良いわけですからね。英単語を暗記したい人は、ひたすら暗記でも良いです。自分が納得できることを自分のペースで行うのが大人ですから(微笑)。