10月27日から11月9日までの期間を読書週間というそうです。読書を勧める様々な行事がこの2週間に集中して行われます。わたしが時々オンライン英会話で利用する「DMM英会話 DAILY NEWS」というサイトにも、「Teens in Japan Read More During Pandemic」という無料教材がありました。その一節を引用すると、

The survey, given to 1,000 teens between the ages of 17 and 19, found that almost 25% said they are now reading more than they did before the pandemic, compared to 6% who said they now read less.

日本財団が行った18歳意識調査によると、「コロナ禍の影響で読書量は増えましたか?」という質問に対して、24.9%が増えたと回答したそうです。

これを見て、新型コロナウイルスにも良い面があるんだなーと思うのは早計です。日本財団の調査では、漫画も読書の対象として集計しているのです。「どんなジャンルの本をよく読みますか」という質問に対して、49.9%が漫画と答えています(3つまで複数回答)。

ということは、レンタルショップTSUTAYAで「鬼滅の刃」を借りて読んでも、読書とみなして良いことになります。実は私もこのコミック本を先月1-8巻まで読みました。ですから、「月に本を何冊程度、読みますか」という問いに対して「7冊以上」と答えることができます(苦笑)。



読書は好きですか」という質問で、漫画を含めているのに、雑誌は除いているのです。コミック「鬼滅の刃」を読んでも読書ですが、Newsweek日本語版を読んでも読書と認めないのです。ナショナルジオグラフィック日本版2020年11月号は「ウイルスに襲われた世界」という新型コロナウイルス特集号ですが、この雑誌を読んでも読書にはならない?

このような調査では、日本の若者の読書傾向は分からないでしょう。

 

『追記』
国立青少年教育振興機構が平成31年12月に発行した調査研究報告によると、1ヶ月に読む本(紙媒体)の量に関して、20代の52.3%が0冊と回答しています。