Warpと言えば、スタートレック・シリーズのwarp driveが最初だと思います。これは、光速の数百倍の速度で宇宙を移動する技術です。SF映画「Star Trek First Contact」では、2063年に米国モンタナ州でZefram Cochrane博士が実用化したことになっています。彼のロケットがワープした徴候にバルカン星人が気付き、地球人と宇宙人が初めて出会うという設定です。

さて、アメリカではワープスピードが現実のものになりつつあります。今年の5月15日にホワイトハウスのローズガーデンで、トランプ大統領がOperation Warp Speed(ワープスピード作戦)を発表しました。予算は100億ドルですから、大変なプロジェクトです。

この作戦に関与しているのは
Department of Health and Human Services(保健社会福祉省)
Centers for Disease Control and Prevention (疾病対策センター)
Food and Drug Administration (食品医薬品局)
National Institutes of Health(国立衛生研究所)
Biomedical Advanced Research and Development Authority (BARDA)
Department of Defense(国防総省)
Department of Agriculture(農務省)
Department of Energy(エネルギー省)
Department of Veterans Affairs(退役軍人省)などです。

Moncef Slaoui氏がワープスピード作戦首席顧問を務めています。なんだかスゴイ役職名ですね。Slaoui氏はグラクソ・スミスクラインで5つのワクチン開発を指揮した経験があるそうです。

アメリカでワクチン開発に多額の投資をしている間に、日本ではアベノマスクを配布しています(苦笑)。

7月現在で、ワクチンを開発している8社が国から資金援助を受けています。その中のModerna社は、7月27日から第3相臨床試験を始めたようです。ワクチン投与量は100μgです。

 

 

Coronavirus vaccine: Moderna CEO talks vaccine pricing, human testing begins