今年に入ってから、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の報道でカタカナ語が蔓延していると批判する人がいます。確かに、その批判はある程度理解できます。クラスター、ロックダウン、パンデミック、オーバーシュート、ソーシャルディスタンシングなど、政府関係者も積極的に使っているような気がします。

 

クラスター(cluster): 感染者集団
ロックダウン(lockdown): 都市封鎖
パンデミック(pandemic): 世界的流行
オーバーシュート(overshoot): 患者の爆発的増加
ソーシャルディスタンシング(social distancing): 社会的距離の確保

 

一方、海外の報道で「患者急増」という意味でovershootという単語を使うことは稀です。これは日本独特のカタカナ語だと思います。

 

カタカナ語に関して賛否両論ありますが、一度テレビやラジオのニュースで使われてしまったら、後から誰がどれだけ批判しようと、定着した言葉を消去することはできません。良くも悪くも聞き慣れないカタカナ語には視聴者の注意が向くので、注意喚起されやすいかもしれません。

 

あと、気になる表現としては
stay-at-home order: 外出自粛要請、外出禁止令
compassionate use: 人道的配慮で未承認薬を使うこと
droplet transmission: 飛沫感染
cough etiquette: 咳エチケット

 

新型コロナウイルスの正式名称はSevere Acute Respiratory Syndrome Coronavirus 2(SARS-CoV-2)ですが、この名称はあまりにも英語すぎて(学術的すぎて)日本では定着しません。


[雑談]
新型コロナウイルスの影響でマスクが品薄になり、次がトイレットペーパー、ティッシュ、キッチンペーパー、消毒剤、体温計などが品薄になりました。今日スーパーに寄ったらスパゲティが棚から消えていました。もうホントに油断できないなー。

 

次に品薄になるのは何だろうか?