当ブログは「英語学習法」カテゴリに登録しているので、たまには英語学習法に関するネタも入れていきましょう。さて、晋遊舎が出版している【完全ガイドシリーズ257】英語教材完全ガイド 2019-2020を最寄りの本屋で見つけました。
表紙に赤字で「最強の一冊」という文字が見えますが、このムック本には多数の教材が紹介されています。最強の一冊なのに(苦笑)。さて、文法「読み・書き」部門の1位は、English Grammar in Use Fourth Editionでした。
上記のように、「中学英語で難なく読める」と書いています。でも、仮に私に中学3年生の娘がいても、今年の4月にEnglish Grammar in Useを買い与えるようなことは決してしません。英文法を英語で学ぶのは決して容易ではありませんよ。高校1年生になったばかりの生徒は、Unit 40「If I had known ... I wish I had known」という仮定法過去完了のページを難なく読めるでしょうか?
Unit 40には、If I'd known you were in hospital, I would have gone to see you.という英文があります。ひとつの文に「I'd known」「you were」「I would have gone」が混在しています。私は既に仮定法過去完了を習ったので理解できますが、高校1年生が初めてこの英文を見て「難なく読める」でしょうか?
高校生だけでなく、昔英語が苦手で大人になってから「やり直し英語」に取り組む場合でも、いきなりEnglish Grammar in Useから始めようとすると、本棚の肥やしになりかねません。現在完了形について調べたくても、現在完了形を英語で何と言うか知らない高校生もいるでしょう。すると、最初のページの目次を引くことすらできません。そういうことが何度かあると、面倒臭くなって、気がついたら埃をかぶって本棚の隅に追いやられてしまうでしょう。
上段に黄色で「初心者」にも・・・と勧めている一方で、左側には黒地に白字で「中級者向け」「上級者向け」「ビジネス向け」というマークが付いています。例文を見る限り、この本は決して「ビジネス向け」ではありません。Grammar in Use シリーズのなかで、English Grammar in Useは中級者向けで、上級者にはAdvanced Grammar in Useが用意されていますけど、、、ベスト教材に投票したこの本の編集協力者は知らなかったのかしら?
さらに「日本語を介さない分、ストレスが少ない」と書いています。しかし、私ぐらいの英語力では、自分が知らない事を英語で理解しようとすると、非常にストレスを感じます。たとえば、アイシル(ISIL, Islamic State in Iraq and the Levant)の概要を知るためにWikipediaの記事を読むとき、英語で読むより日本語で読む方が断然速いし、理解度も高いです。
さらに、お値段です。English Grammar in Useは3600円ぐらいですが、その半分以下の値段で日本語で書かれた良い文法書があります。何故、高価な洋書を1位にしたのでしょうか。皆さん、薄々分かってますよね。でも、今日はこのへんで失礼します。

