キャサリン・A・クラフトの「日本人の9割が知らない英語の常識181」には、ページ数を稼ごうという下心が見え見えな項目があります。たとえば、

 

「107 舞台に近い席は8,000円します。」に対して
日本人英語
× The seats near the stage take 8,000 yen.
ネイティブの英語
The seats near the stage cost 8,000 yen.

費用がかかるがcostぐらい、ちょっと英語を勉強した人なら知ってますよ。この文脈でtakeを使う人の方が珍しいと思いませんか?

 

 

「134 ジョンさん、ちょっとよろしいですか?
日本人英語
× Mr. John, can I talk to you a minute?
ネイティブの英語
John, can I talk to you a minute?

英語では、ファーストネームに“Mr.”や“Mrs.”、“Miss”や“Ms.”はつけないのです。

 

わざわざそんなこと説明しないくても、知ってますよ。中学生の時に学校で習いましたから。こんな初歩的な内容を「日本人の9割が知らない英語の常識181」に書くのは、日本人をバカにし過ぎでしょう。

 

費用がかかるがcostとか、ファーストネームにはMr.を付けないとか、そんな内容を読んで「目からウロコが落ちた」と思う人、この日本に何人いるでしょうか?

 

キャサリンさん、ちょっとよろしいですか?
本書の表紙に・・・本書は、日本人の9割が知らないと思われる「英語の常識」について考察したものです・・・と書いてありますが、貴女の常識が疑われますよ。