少し古くなりますが、2017年の「週刊ダイヤモンド」12/2号に究極の省エネ英語という特集がありました。その40ページに「3語の英語を完全マスター」という解説記事がありましたが。

 

そこに、3語の英語の例が示されていますが、、、、
I need this book.
I can find a job.

 

これらは、3語の英語ではありません。中山裕木子は数字の3と4と5の区別がつかないようです。

 

I need this book.とI can find a job.は3語の英語ではなく、第3文型です。第3文型は主語+動詞+目的語(SVO)から構成される文です。中山は上記の2つの例文が知的だと評価していますが、I need this book.という文の何処が知的ですか?

 

中山は第3文型がシンプルな英語だと思っているようですが、それは間違いです。修飾語が増えれば、第3文型でも複雑な文になります。

 

第3文型は3語の英語ではありません。中山裕木子は本を売って金儲けするために、既存の正しい文法用語「第3文型」を使わず、子供騙しの「3語の英語」という言葉を使って英語学習者を混乱させています。第3文型を「3語の英語」と呼んでも、問題が解決するわけではありませんよね。

 

41ページには「難しい英語」とはおさらばしようと書いてありますが、胡散臭い茶番とはおさらばしましょう。

 

41ページの最後には、3語の英語でぜひ、英語に自信を付けてくださいと書いてあります。第3文型を3語の英語と呼ぶことによって英語に自信がつく人、日本に何人いるでしょうか?3人、4人、それとも5人ですか?